| 新規会員登録

算数の塾別学習法の提案

浦和明の星中入試対策・塾ごとの算数の学習法の提案(日能研生)(3ページ目)

6年生夏休みの学習方法

★学習スケジュール
夏期講習は大手進学塾の中では最も長丁場です。お盆休みを除き毎日のように授業があるため、授業・その復習・宿題で1日が終わるようになります。
明の星志望者にとって最適な講習テキストは『応用』です。収録されている問題のレベルが「典型問題+α」なので、夏休み中はこのテキスト1冊にしぼり、徹底反復して仕上げることでかなり力はつきます。

もし講習テキストが『難問』になる場合には、思考力問題を中心に明の星の出題傾向とはかけ離れた重量級の問題が多いので、取り扱う問題の取捨選択が必要です。『難問』テキストの問題を削る分、網羅的な一行問題演習に時間を割きます。スキルアップの算数を受講する、『ベストチェック』の右ページだけを2回転させる、四谷大塚『四科のまとめ』の右ページだけ50単元分を2回転させる、のいずれかを生徒の状況に応じて選択し実行してもらいます。

なお、夏休み中に配布される『中学入学試験問題集』、通称『銀本』ですが、在籍校舎・クラスによって取り扱いが異なります。日能研の授業担当講師から出された指示が負担になるようなものであれば、柔軟に対応していきましょう。

★テスト
講習テストは普段のカリテと比べて難易度が押さえ気味ですが、基本問題で足元をすくわれることがあるので注意しましょう。各回のテストで該当範囲の定着具合を確認し、不十分なところがあれば講習テキスト、場合によっては6年前期『本科教室』に戻ってすぐに復習です。

6年生後半の学習方法

9月以降の学習は、あれもこれもとやるべきことの多さに振り回されないようにしましょう。
①明の星の出題傾向に沿った問題演習、②過去問演習、③通常授業の復習、④日能研から配布される弱点補強用の家庭学習プリント、という優先順位になります。

★学習スケジュール
①明の星の出題傾向に沿った問題演習を、学習の主軸とします。
前半の典型問題の大問は、受験生であれば誰もがどこかで見たことがあるものがほとんど。生徒が「入試で出たら嫌だな」と思っている問題を一つ一つ潰していきます。「何回も解いたけど結局身につけられないまま入試を迎えてしまった」という問題がないようにしましょう。

例年、合否を分ける一題となりやすい速さと比については、6年生前半から継続して意識的に演習量を確保していきます。
後半の応用レベルの大問については、明確な頻出分野があるため、対策の取り方如何によっては得点力を向上させることが十分可能です。詳細は「【2】算数合格戦略の提案 〔3〕頻出問題の攻略法」を参照して下さい。

②過去問演習は第1回入試・第2回入試ともに最低でも5年分は実施。開校して10年に満たないので、すべての年度の過去問に取り組んでもさほど負担にはならないはずです。50分間をどう使うか、時間配分の基準は各自に合わせて提案します。1回分終えるごとに、時間配分は適切だったか、解法に抜けがなかったか等をチェックして反省点を洗い出し、次回の過去問演習につなげていきましょう。

過去問の2回転目の取り組み方は生徒によって異なります。全セットに取り組むのか、1回転目で時間配分を誤ったものだけ取り組むのか、間違えた問題だけ拾い上げて取り組むのか、生徒個々に応じて指示を出していきます。
11月からは併願校の過去問にも順次目を向けていきましょう。

③明の星の大問[1]の小問集合は広範囲からの出題であるため、極力穴を作らないように、9月以降も満遍なく一行問題演習に取り組む必要があります。日能研では9月以降の通常授業で使うテキストに適切なレベルの一行問題が多数収録されていて、他塾に比べて充実しています。

最上位クラスの通常授業での使用テキストは『合格力完成教室 難問』。冒頭の「例題」とその解説は重要です。「知識・技術重点問題」は完璧にしておくこと。ここの問題の解法が瞬時に出てこないようでは厳しいでしょう。「運用力重点問題」は必要な問題が3割程度です。女子校と一部の共学校の問題に絞って取り組んでもらいます。

それ以外のクラスは『合格力完成教室』を使用します。収録されている問題は、明の星志望者にとっては解けて当然のものばかりです。「練成問題」で一部てこずる問題がありますが、しっかり取り組みましょう。

どの塾でも6年生の7月までで入試範囲の学習を一通り終えますが、日能研では9月に新出単元のニュートン算がカリキュラムに組み込まれています。SAPIXでは5年生1月に、四谷大塚では6年生5月に学習済みですが、苦手意識を持つ生徒が案外いる単元です。日能研のテキストに収録されているニュートン算の問題数は少ないので、別途補うようにして、解法を定着させます。

 直前期には『合格力ファイナル 難問』または『合格力ファイナル』を使用します。前者であれば深入りは不要、後者であれば解法定着の最終チェックに利用しましょう。

④9月以降、これまでのテストの正答率と志望校の出題傾向を照らし合わせて、生徒の弱点補強用の家庭学習プリントが配布されます。明の星志望者なら解けて当然といったレベルの一行問題中心のプリントになります。ここで各自の苦手分野を埋めておきましょう。

★テスト
①合格力育成カリテ、②合格力育成テスト、③センター模試、④256テスト、と毎週何らかのテストが実施されます。

①・③については6年生前期と同じ考え方で良いでしょう。応用の出題レベルは前期より更に高くなります。
②については、最上位クラス用はかなりの難問が出題されるので得点を気にしないこと。必要な問題だけ正答率を気にして下さい。それ以外のクラス用は、解き直しが必須です。

④については、明の星志望者ならBタイプのテストが望ましいでしょう。もしAタイプのテストになった場合には、冒頭の一行問題群にも難問が潜んでいて、中盤以降の大問は目が点になる重量級問題揃いです。自分の解けそうな問題を選んで点数を取りに行くという姿勢で臨みましょう。

冬休みが明ければ第1回入試は目前です。都内校を第一志望とする生徒が多い校舎では、授業だけに限らず全てにおいて2月1日に照準を合わせた展開になりがちです。明の星志望者はその雰囲気に引きずられることなく、前倒しで1月中に調子のピークを合わせなければならないことに留意しましょう。

『塾ごとの算数の学習法の提案(日能研生)』 >> 1 2 3
著者:
この記事は役にたちましたか?
全く役に立たなかった役にたたなかったどちらでもない役に立ったとても役に立った (No Ratings Yet)
Loading ... Loading ...


浦和明の星中合格対策ドクターのトップに戻る
この記事が気に入ったら是非ご登録を

浦和明の星中入試対策・関連記事一覧

浦和明の星中入試対策・同じ教科(算数)の記事

浦和明の星中入試対策・同じテーマ(塾ごとの学習法)の記事

他校の同じ教科(算数)の記事



menu_school

算数

国語

理科

プロ講師募集

お問い合わせ

PAGE TOP