5年生のときと同様に、夏休みに入るまでは各塾のカリキュラムに沿って学習を進めて下さい。5年生のときと比べて学習内容の難易度が上がるため、毎週のカリキュラムの内容を理解するだけでも大変になってきます。しかし、ここでも重要なのは基礎を固めることです。明の星の大問[1]の小問集合は広範囲からの出題であることを念頭に置いて、苦手分野を作らないように各分野の基礎知識・解法を定着させましょう。
また、出題頻度が高く、かつ合否を分ける一題となりやすい速さと比については、意識的に演習量を確保しておきたいところです。
大手塾では、志望校判定テストの類いが6年生前半から本格的に実施されます。浦和明の星女子中の合格可能性が△%というように数値化されるため、生徒にとっては気になるところでしょう。ただ、重要なのは、この時期の合格可能性の数値ではなく、どの問題が解けてどの問題が解けなかったのかの識別です。テストを受けることにより、自分のその時点での穴をはっきりさせ、その後の学習につなげていきましょう。
どの塾も6年生の7月までに入試範囲の学習をほぼ一通り終えます。よって6年生の夏期講習は、これまでの学習内容の総復習に入ります。夏休み中に総復習を1回転、9月以降冬休みに入るまでにもう1回転、と考えておきましょう。
夏休み中もこれまでと同様に各塾の夏期講習カリキュラムに沿って網羅的な学習を進めますが、併行して苦手分野の底上げを図り、極力穴をなくすようにします。得意分野をより強固にするよりも、苦手分野の穴埋めが優先です。夏期講習期間中は授業の復習に追われる日々でしょうから、どの塾も一旦お休みになるお盆休みの期間中が勝負です。苦手分野を基礎から見直して、一行問題での失点を防ぐレベルまで引き上げておきましょう。
典型問題の解法定着を含めた基礎固めは、6年生の夏休みまでがタイムリミットです。肝に銘じて、この夏休みを過ごして下さい