塾に通っていないなど、これから受験に向けた学習を始めるという場合は、解説の詳しい参考書、問題集を使って、規則的に学習を進めましょう。たとえば、標準的な教材として、四谷大塚の予習シリーズがあります。地図帳や新聞、『日本のすがた』に親しんでいくことも大切です。学習→チェックテスト→復習を1セットとして、毎回の学習の前に、前回の学習を振り返ることが効果的です。
塾に通っている場合は、塾教材にのっている知識項目が細かすぎたり複雑すぎて、何をどうすればよいかわからずに闇雲に憶えようとして結局、基本に抜けがあるバランスの悪い学習になってしまう可能性があります。基本的なことは何かをしっかり見きわめ、重要度・優先順位をしっかりつけて、その場限りの(入試につながらない)勉強になってしまわないように気をつけましょう。
塾授業を含め、社会の学習では、地図・表・グラフ・絵・写真などビジュアル的な要素が出てくることが多いので、何となく見て流してしまうことも多いですが、しっかり、その意味、内容を言葉で説明できるようにしていくことが大切です。
塾のカリキュラムは、単元別に進みながら一定の周期で内容がくりかえされます。一定範囲ごとに集中して整理し、記憶するトレーニングができます。ただし、やりっぱなしになって、次の単元に移ると前の単元は忘れてしまうというのはもったいないことです。せっかく取り組むことですから、短時間で見直せる形にまとめていくという作業をテスト準備の際にしておいて、先々への積み重ねをしていきましょう。
慶應義塾や福澤諭吉について、学んでおきましょう。福澤諭吉については、子ども向けの伝記本なども多数出版されています。慶應義塾関連学校のホームページも参考になります。関連各学校の理念や教育方針を知っておくことは、保護者様にとっても二次対策として重要です。『福翁自伝』、『学問のすすめ』、『文明論之概略』など、大筋と内容まで押さえておきたいところです。