慶應義塾中等部に入学すると、男子であれば、大体は、塾校(日吉の慶應義塾高等学校)か志木校(慶應義塾志木高等学校)を経て、慶應義塾大学に進学していくことになります。女子であれば、ほとんどが女子高(慶應義塾女子高等学校)を経て、慶應義塾大学に進学していくことになります。内部進学の選択の幅としては、医学部進学も含め、付属校として最大レベルの幅があるといえます。
4科の出題的に見れば、最難関校より格段に取り組みやすいですが、取りこぼしの許されない厳しさがあります。また、一定以上の問題処理速度が要求されます。とは言え、4科の準備については、計画的に進めることができれば、合格水準に到達することは難しくないと言えます。
ただし、慶應義塾中等部の入試は、4科だけでない、総合的・多角的な審査が行われます。体育では敏捷性や判断力など、頭だけでなく身体を使いこなす力が問われます。体育で落ちることも十分ありえます。また、面接では、保護者の様子・態度・発言が合否を左右することもあります。家族ぐるみで、全人的な準備を進めることが求められているのです。その点、十分理解したうえで、できるだけ早い時期から準備に取り組み、合格を目指してください。