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算数の時期別学習法の提案

慶應中等部入試対策・時期による算数の学習法の提案(6年生)夏休みまで

6年生前半の学習方法

5年生のときと同様に、夏休みに入るまでは各塾のカリキュラムに沿って学習を進めて下さい。難易度が上がるため、毎週のカリキュラムの内容を理解するだけでも大変になってきますが、ここでも重要なのは基礎を固めることです。難問・奇問に目を奪われることなく、各分野の基礎知識・解法を定着させて下さい。

余力がある生徒、算数を得点源にしたい生徒は、年度によっては複数出題される「平面図形」「割合と比」「数の性質」の演習量を早い段階から確保しておきましょう。月刊誌『中学への算数』の「レベルアップ演習」に載っている数・図形・文章題に毎月取り組むのが効果的です。

大手塾では、志望校判定テストの類いが6年生前半から本格的に実施されます。慶應中等部の合格可能性が△%というように数値化されるため、生徒にとっては気になるところでしょう。ただ、重要なのは、この時期の合格可能性の数値ではなく、どの問題が解けてどの問題が解けなかったのかの識別です。テストを受けることにより、自分のその時点での穴をはっきりさせ、その後の学習につなげていきましょう。

6年生夏休みの学習方法

どの塾も6年生の7月までに入試範囲の学習をほぼ一通り終えます。よって6年生の夏期講習は、これまでの学習内容の総復習に入ります。夏休み中に総復習を1回転、9月以降冬休みに入るまでにもう1回転、と考えておきましょう。

夏期講習中も各塾のカリキュラムに沿って学習を進めますが、在籍クラスによっては慶應中等部に必要な学習内容とのズレが目立つ場合があります。その場合には何らかの解決策が必要です。SAPIX・日能研・四谷大塚の各塾生については、下記の「【5】算数の塾別学習法の提案」を参照して下さい。

基礎を固める作業は6年生の夏休みまでがタイムリミットです。この時点で基礎に不安があってはならないのですが、もし不安がある場合には、四谷大塚『四科のまとめ』の右ページだけ50単元分を仕上げましょう。慶應中等部志望者にとって、本来このレベルの問題は、夏休みの段階でスピード強化の素材として使うべきものです。

基礎が固まっている生徒には、東京出版『ステップアップ演習』を夏休み中に1回転してもらいます。どの塾も夏期講習が一旦お休みになるお盆休みの期間中が勝負です。ここで一気に進めたいところです。「典型的な標準問題+少しひねった典型問題」への対応力を強固にするための問題演習ですから、正しく理解することが肝心です。さらに、正解した問題も必ず解説を熟読し、複数の解法を習得しておくと、過去問演習の際に威力を発揮します。

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