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理科

慶應中等部入試対策・理科の合格戦略の提案(2ページ目)

4.実験問題

実験問題は問題文で説明がありますので、思考力のある生徒なら、知識問題よりも楽に感じるかもしれませんが、慶應中等部の問題は、問題文が圧倒的に短い。これだけで理解するのは大変です。

そこで、この問題への対策としては、雑学を増やすことが有効です。H21年には温泉玉子の問題が出ましたが、温泉玉子は白身よりも黄身が固まっていること、70℃くらいの温泉でゆっくり温めるとこのように固まることから温泉玉子ということ。これは聞いたことがあったり、本で読んだことのある受験生もいるのではないでしょうか?知っていれば、実験結果を読み取ることも、考察することも楽になります。

「おもしろ理科実験」のような本も有効ですし、もう少しテキスト寄りのものであれば「教養のための理科 応用編」の「参考」もよいでしょう。テキスト部分も詳しくてよいのですが、小学生が1人で読むのは難しい内容です。「参考」はまさに参考的な予備知識で、覚える必要はないことばかりですが、なんとなくでも知っていると問題を解くのが楽になるようなことが載っていますので、ちょっとした時間に読み物として読むとよいと思います。

4、5年生で時間に余裕があれば、実験教室や自然観察教室に参加するのもよいでしょう。私は毎年ハイキングに行きますが、その際に自然観察のグループに出会うことがあります。昨年小学生がガイドさんに説明を受けていた葉っぱは、入試で出題されていたものでした。
私の授業でも、特に中等部志望には雑学的な理科の話を盛り込むようにしています。

5.頻出単元

季節と生物、動植物、熱、水の三態変化などはテキストを完璧に覚え、なるべくたくさんの問題を解いてください。

てこや浮力(ものの浮き沈み)はひととおり過去問を解き終わった後、ピックアップしてまとめて解くことをオススメします。慶應中等部のクセに慣れ、考え方のプロセスを徹底させることが重要です。他校の過去問からこのタイプの力学見つけて解くのは大変ですので、私は自作問題で対応しています。

『理科の合格戦略の提案』 >> 1 2
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