四谷大塚のテキストである『予習シリーズ』は解説も詳しく(詳し過ぎるきらいもありますが)、カラーの図表も多く使われているため、非常に有用ではありますが、演習問題量が少ないという弱点があります。勿論、そのために『演習問題集』等の補助教材がありますが、それでも充分ではありません。また、栄光ゼミナールや早稲田アカデミーに通う生徒は『新演習』『Wベーシック』という補助教材を使用しますが、理科の問題はやはりバリエーションも少なく、充分とは言えない内容であると言わざるを得ません。
という訳で、やはり市販のテキストなどを利用する必要があるでしょう。例えば、『最高水準ノート』は、スピード向上の訓練にも適していますので、持って置いて損はないです。作図練習のページもあるので、ビジュアル的に物事を捉えるのにも役立つでしょう。
また、四谷大塚のテキストと週例テストは、出題の癖が強く、偏りがちな傾向があります。『新演習』『Wベーシック』も同様です。(『実力完成問題集』に関しては、過去問も多く取り入れられているため、少し毛色が違います。)このためにも、市販のテキストは有用ですし、他塾の公開テストや、首都圏模試センターのテストも出来る限り受けるようにしておきましょう。
四谷大塚系の塾に通塾していると、ほとんどの場合知識確認用の総括的なテキストとして、『四科のまとめ』を購入するように指示されますが、特に指定がない場合は、SAPIXの『コアプラス』を使うのも良いと思います。『四科のまとめ』は空欄が多く、内容も詳し過ぎて若干使いにくい感があるかもしれません。どうしても『四科のまとめ』を使用する必要がある場合は、チェックペン&シートなどを活用して、使い勝手を改善すると良いです。入試までに最低3回は通して、定着させましょう。
受験ドクターでは、本人の弱点を鑑みて、バリエーションを考えながら、講師が演習用の問題をピックアップしていきます。本質の理解を促しながら、演習に取り組むことで、本番の試験にも対応し得る能力を身につけて貰います。