傾向がはっきりしていますから、対策が立てやすい学校です。
特に対策が必要なのは[1][2]です。
[3][4]に対しては、普通に中学受験の勉強をしていけば対応できます。
では、[1][2]への対策を中心に、具体的な対策を述べていきます。
理科でもっとも重要なことは原理の理解です。根本を理解していないと、応用は利きません。豊島岡の問題はシンプルですから、何を考えるべきか、どういう順で進めていくのか、方針を自分で立てなくてはいけません。そのために、「どうしてそうなるのか?」がしっくりきている状態にしておいてください。
例えばてこで、「支点が端にくると分かりにくい」「おもりが上にのると分かりにくい」「重心と支点を間違える」といった場合、基本の理解が不十分といえます。てこの原理は「支点を中心とした回転力のつりあい」であることをきちんと理解していないからです。
それぞれの原理について正確に理解するようにしてください。
まずは塾の授業の説明をしっかり聞くこと。問題を解いてみて、正解でも考え方に自信がないときは必ず確認すること、「なんとなく」解かないことが重要です。
私の授業では、なぜそうなるのか?を説明してもらいながら理解を深めていきますが、一回で完璧に理解することは求めません。感覚的にしっくりきていないときに、それをすぐに変えることは出来ないからです。まずは本当の原理を知ってもらい、その後繰り返し確認することで、正しい原理をしみこませていきます。
条件が複雑になる豊島岡の問題を頭の中だけで考えるのは不可能です。
てこなら支点や回転の矢印とその数値、浮力なら上下の力の矢印と数値を必ず図に書き込むようにしてください。また、ばねなら「自然長□cm 10gで○cmのび」を書き抜くことが鉄則です。また、図がない問題の場合は必ず図を描くこと。
これを習慣づけてください。問題を読みながら図に書き込んで整理し、目で見える状態にすることが重要です。
時間の短い豊島岡の問題では、スピードと正確さが必須です。これには演習量をこなすよりほかありません。塾の問題集の問題を、ガンガン解いてください。物理分野に関しては、ほぼ全部の問題を解いてもムダにならないはずです。
そして分からないものは絶対に解決して理解を深め、書き抜き書き込みを自在に使いこなし、自信を持って2月を迎えられるようになってください。