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理科

豊島岡女子中入試対策・理科の出題傾向分析

豊島岡ほど傾向がはっきりしている学校はない、といっていいほどはっきりした出題傾向のある学校です。
物理および化学分野の計算重視、その難度は女子校最高レベルです。
社会と合わせて50分は相当忙しく、悩んでいる時間や計算に手間取っている時間はありません。
処理能力の高い、完成された受験生を求めています。

出題内容

[1]物理[2]化学[3]生物[4]地学 と決まっています。

[1]物理
出題頻度の高いものから力学、運動、光、音、電流となっています。必ず計算問題で、数値はさほど複雑ではありませんが、5問のうち2問は難しめになっています。
浮力の原理について問題中で説明したものもあり、ある程度の読解力も必要です。
また、あまり見かけない実験問題もあり、表やグラフの結果から法則を見つけ出す力も要求されています。
与えられる情報は少なめで、問題にヒントがあることもまずないので、物理のルールをよく理解し、使い慣れていないと手がつかないでしょう。
[2]化学
中和、気体発生、燃焼ほか化学反応の計算問題です。中学受験の勉強では普通習わない物質も登場します。化学反応のパターンを知っていれば物質自体のことを知らなくても解ける問題にはなっています。しかし知らない物質に対してどのような反応が起こるか予想がつかないと無理な問題ですので、化学反応の理解を深め、知識も増やしておくことが必要です。いくつかの反応が組み合わさった問題もあり、また条件も複雑ですので、書き抜いて整理することが出来ないと始まりません。たくさんの計算処理が必要ですので、素早く正確に解く計算力も必須です。
[3]生物
動物、人体、植物の知識問題が中心です。実験問題も出題されていますが、あまり複雑なものは出ていません。計算問題が1問出ることもあります。しかし、ここは例年簡単な問題が多いのが特徴です。[1][2]でかなり時間が取られるため、軽めにしているものと思われます。さほど詳しい知識問題ではありませんので、ここで確実に得点することが重要です。
女子校にはめずらしく、昆虫がよく出題されています。
[4]地学
天体、地層、気象からまんべんなく出題されています。難しい問題も出ますが、これは一気に捨ててもよいレベルの難しさになっていますので、他の標準レベルの問題で落とさなければ大丈夫です。塾で習うような、見慣れた問題が出題される問題が多いので負担にはならないはずです。

問題文

基本的に、シンプルです。問題文の意味が取りにくい/何を答えてよいか悩む、というようなことはまずありません。ただ、ストレートに難しい。計算の材料は与えられますが、考え方のヒントが出されることはまずありません。1人で組み立てて考える力とある程度のひらめきが必要です。

『理科の出題傾向分析』 >> 1 2
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