一 | 問一A 問二A 問三A 問四A 問五B 問六A 問七B 問八B 問九A |
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二 | 問一A 問二A 問三A 問四B 問五B 問六B 問七A 問八B 問九B 問十B |
A…桐朋中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題
指示語の内容を答える記号選択問題です。
直前に「下宿生活をするには下宿代だって要る」「父は勤め人ではないから月々きちんとお金が入ってくるわけではない」とあり、また、次の段落にも「家計がひどく心配だったのだ」とあることから特に問題なく選ぶことができると思われます。
傍線部の内容を具体的に説明する記述問題です。書かれている箇所は問題なく見つけられるのではないでしょうか。
「名伯楽」という言葉は「人物を見抜き、その能力を引き出し育てるのがじょうずな人」という意味です。受験生にはなじみのない単語でしょうが、文脈からプラスの語であることは読み取れると思われます。
心情の内容を問う記号選択問題です。
傍線部直後の「確かに他の子どもに比べてしっかりした風に見える子どもではあったろうけれども…子どもは子どもなのだ。」 と最も近い内容のものを探します。
言葉の本来の意味と、文中での具体的な使われ方を問う記述問題です。
Aの「見栄を張る」とは「実際以上によく見せようとすること」です。本当の考えや様子とは違う“フリ”をするというニュアンスをもつ表現であることをふまえ、Bでは「僕」が具体的にどのような“「実際」と違うこと”をしたのかを説明しましょう。
合否を分けた一題で解説します。
抜き出された一文を、元の場所に戻す問題です。
「不安な人を安心させる」「不思議な力」が働いている箇所を見つけ出せれば、大体の場所の見当はつくと思います。そして「~のである。」という断定調の文というのは、結論として使われることが多いことから、具体的な位置を決められます。
心情の理由を説明する記述問題です。
「息が止まった」という表現には「物事に非常に驚いて何も言えなくなる」という意味があります。はじめは「普段通りの、いつもの挨拶だった」と思っていたものが、実はそうではないことに気が付いての驚きです。
そして、ここまでずっと(窓越しに握手をしたときも、保の姿を見たときも)涙をこらえてきた「僕」がついに涙をこぼしてしまうことから、ついに我慢できないほどの強い感動を覚えたことも読み取れれば、良い解答が作れるでしょう。
本文中の空欄に当てはまる語句を選ぶ問題です。
この直前で泣いていた理由が何かを選びましょう。
漢字の問題です。全問正解を十分に狙える難易度です。
漢字の問題です。全問正解を目指しましょう。
傍線部の内容を説明しているものを選ぶ記号選択問題です。
この文章全体で話題となっている内容を読み取りましょう。
言葉に関する問題です。本文中では「擬音語」の一言で擬音語・擬態語両方を指していますが、この設問では「音に『する』をつけて」とあるので、その点にだけ気を付ければ難しくはありません。
傍線部について、正しく読み取れているかを問う記号選択問題です。
「りーりー」は、「食べる」という言葉を様々な擬音語で使い分けています。その中でこの「アム」という語はベーグルに使われていますが、日本語の「甘い」からもイメージを受けているのではないかという筆者の推測です。
傍線部で用いられている比喩表現の意味を説明する記述問題です。
「遊び場」は読み手に「自由、楽しい」といったイメージが湧かせる言葉です。日本の子どもたちにとって、擬音語のどのような点が「自由で楽しい」のかを説明しましょう。
空欄に当てはまる語の正しい組み合わせを選ぶ記号選択問題です。
まずA,B,Cについて考えてみます。この部分の前に英語では「牛乳、ある、はない」という語順になっていることが書かれています。これを当てはめて
「ない(A)」は「ある(B)」が「ない(C)」
となります。
これだけでも答えは確定しますが、D,Eについても確認します。
空欄D,Eの次の行で「『ある』を知っているから、『ない』を感じるのか」と書かれています。これを言い換えると「『ある』を知らなければ、『ない』も感じない」と言うことができますね。よって、「『ある(D)』を意識しなければ『ない(E)』もないのか。」が正解となります。
本文中の空欄にふさわしい表現を考えて書く問題です。「ゆまちゃんと逆」にすればよいだけなので、易しいといえます。
文中に出てきた言葉の意味を書く問題です。見聞きしたことのある言葉であっても、自分で説明するのは難しいものです。普段から「そういえば○○ってどんな意味なんだろう?」とまめに調べる習慣をつけておくのが理想です。
傍線部の表現について、筆者がどのような問題意識を抱いているのかを書いて答える記述問題です。
ネイティブという語については、注釈で「その土地の人」と説明されています。
しかし世間では「アメリカ北東部出身の、大学出の人がするような発音」だけがネイティブの発音とされることに、筆者は違和感を覚えています。さらにこれを英語・日本語双方の例を挙げることで、
①アメリカ北東部出身の大学出の人の発音=関東出身の大学出の標準語
②スコットランドの人やジャマイカの人の発音=熊本・富山ネイティブの日本語
①と②の対比関係にしています。
筆者は「②もれっきとしたネイティブであるのに、①だけをネイティブと呼ぶことで、言葉の多様性が損なわれてしまうこと」を問題視していますので、共通点を抽象化してまとめましょう。
傍線部の、筆者の意見の目的を答える記号選択問題です。
問九で、「②もれっきとしたネイティブの発音だ」と主張していたことを確認しました。ここから、筆者は「どんな地域の人の言葉であっても、それこそがその土地のネイティブな発音だ」と考えていることがわかります。そこを根拠に選びましょう。
解き方の手順
①まず設問に着目します。「この時の『保』」と「その後の『保』の行動」、ふたつの時間の保について考える必要があることがわかります。
❶ この時の保…口をとがらせ、機嫌の悪いワニが拗ねたような三白眼でこちらを見ていた
→不満、不機嫌、拗ねたような様子。
→ワニ=爬虫類は、古くは冷血動物と呼ばれていたこともあり、感情のない、温かみのない様子を想起させる。
❷ その後の保の行動…人間らしい顔を涙で濡らし、歯を食いしばるように手を振る。泣きじゃくりながらホームの端っこまで追いかけてきて、うずくまった。
→別れを惜しむ、寂しい、つらい気持ち。
→先ほどはワニにたとえられていたのが、人間へと変化している。
②要素を組み合わせ、まず大体の形を決めます。
ここで問われているのは❶の気持ちです。日本語では重要なところが最後に来ますので、今回の組み立てとしては
「心の中では❷だったが、❶」
という形が望ましいわけです。
→「心の中では別れを惜しんでいたが、不機嫌そうなふりをしていた」
③必要な情報を補いましょう。
❷については、別れを惜しんでいたのももちろんですが、その一方で「一足先にホームの先まで行って僕を見送るつもり」という表現もあり、応援したい気持ちも持っていることが分かりますので、是非付け加えましょう。
❶のふりをしていた理由としては、本文中に明確には書かれていませんが、「強がって」「意地を張ろうとして」「泣きそうなのを我慢しようとして」などといった内容が自然でしょう。
⇒「本心では、旅立つ『ぼく』との別れを惜しみながらもきちんと応援して送り出したいと思っていたが、みんなと一緒にいる時には意地をはってしまい、冷たく不機嫌そうな態度をとってしまっている。」