早稲田実業の入試において部分点の配点はありません。そこで、計算ミスは合格にとって致命傷になります。また、毎年大問3以降に時間のかかる条件整理を必要とする問題が出題されるので、そこに時間をかけることができるよう、速くて正確な計算力が、合格のためには欠かせません。したがって、日ごろの計算練習は欠かさずに行ってください。
そのとき、自分のミスの記録を付けておくとよいと思います。自分がどういう計算ミスをしがちなのか自覚する機会をもち、それを直前に喚起することができるからです。
早稲田実業の算数の入試問題で大問1と大問2のなかの6題は、合格のためには、すべて確実に得点することが必要です。したがって、穴の無い勉強が大切です。例題や基本問題レベルでよいですから、日ごろから練習し穴を作らないようにしましょう。
全般的に比や割合の理解が不可欠ですから、文章題の相当算・仕事算の理解や平面図形の分野での相似比・面積比の完璧な理解が必要です。応用問題を解く前にこれらに関し理解が不十分なところがあれば早めにつぶしておくことが必要です。自分の弱いところは5年生のテキストに戻って理解を確実にしておきましょう。
早稲田実業の入試問題のうち、大問3以下で出題される立体図形の問題は、各塾の上位クラスでは必ずやる問題です。また、文章題の分野では、図形の移動など速さに関する典型問題が出題される傾向にあります。
したがって、これらの箇所を習うときは、特に気持ちを引き締めてしっかり習いましょう。また、図形と速さについてはテキストの応用問題すべてを解けるように復習することが必要です。このとき図形問題にとって厄介なのは、空間認識能力に個人差があるということです。そこで、この能力が劣っていて苦手だという人も早稲田実業に合格するためには、解法を身に付けなければなりません。塾の授業ではどうしても解らないのであれば、個別指導や家庭教師に指導を受けるのもよいでしょう。
これに対して、場合の数の分野から出題される応用問題は、複雑で時間のかかる条件整理を必要とする初見の問題です。そこで、この1問は予め捨て問にしておくというのも一つの手ですが、合格最低正答率が一定しない早稲田実業の入試においては少し怖いところがあります。そこで、塾であまり扱わない場合の数の分野については、個別指導や家庭教師を利用して、問題練習を積んでおくのがいいでしょう。
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