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I 問1 A 問2 A 問3 B 問4 A 問5 A Ⅱ 問6 A 問7 A 問8 A 問9 A 問10 B |
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I 問1 A 問2 A 問3 A 問4 A 問5 A Ⅱ 問6 A 問7 B 問8 A |
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I 問1 A 問2 A 問3 A 問4 A 問5 B 問6 B Ⅱ 問7 B 問8 B 問9 A 問10 A |
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問1 A 問2 A 問3(1)A (2)A 問4 A 問5 A 問6 A 問7 B 問8 B 問9 B |
A:早稲田大学高等学院中学校合格を目指すなら必ず得点したい問題
B:やや難しく差がつく問題
C:難問
今年度(2016年)の早稲田大学高等学院中学の理科は大問4題の構成でした。問1は動物のからだと食物連鎖に関する問題。問2は熱の伝わり方と豆電球の明るさに関する問題。問3は気体に関する問題。問4は気象(台風・フェーン現象)と太陽の動きに関する問題でした。全体的に理科の基礎知識とそれに基づいて考える思考力を問う問題が出題しています。難問奇問はありません。理科の基礎力を問うオーソドックスな良問です。日々の学習では、単に理科の基礎知識を丸暗記するのではなく、「なぜそうなのか?」各単元の根本原理を理解することが大切です。
小腸は消化した物質の吸収を行います。
タンパク質の消化に関わる消化液は、胃液、すい液、腸液です。消化酵素は消化液の中にある消化を助ける物質です。
脂肪の消化に関わる消化液は、たん液とすい液です。たん液は肝臓でつくられ、胆のうに蓄えられます。消化酵素は含みません。脂肪をこまかい粒にします(乳化作用)。腸液にはリパーゼという消化酵素があります。脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解します。
網膜は目の中にあります。像をつくるスクリーンの働きをしています。
左心室は血液を押し出す力が最も強いので、筋肉の壁が一番厚くなっています。
Aには光合成をするものが入ります。ミカヅキモとケイソウは植物プランクトン。ミドリムシは動物プランクトンと植物プランクトンの両方ほ性質をもっています。
細菌やバクテリアなどは生物の死体や排泄物を分解してくれるので分解者といいます。
Bはミジンコやメダカが吐き出しているので二酸化炭素です。Cはミジンコやメダカが吸い込んでいるので酸素です。
ニホンオオカミは日本で絶滅した肉食動物です。
オオカミに食べられていた動物は、シカとイノシシです。オオカミがいなくなったことでシカとイノシシの数が増えました。この結果、農作物の被害が増えました。
(20×1000+50×200)÷(1000+200)=25℃
熱の伝導率の小さい順に、発泡スチロール、紙コップ、ステンレスのコップ。
温度が上がりにくいことと下がりにくいことは同じことです。
B付近では対流が起こらないので沸騰しません。
たき火のそばに立っていると、体があたたまるのは放射。冬の寒い日に、二重窓を使うと、部屋の温度が下がりにくいのは伝導。よく晴れた日の朝は寒いのは放射冷却。エアコンで部屋の温度が下がるのは対流。
豆電球は直列つなぎにすると暗くなります。
(1)「あ」と「い」を接続すると、Fが消えて、HとGは同じ明るさになります。
(2)「あ」と「う」を接続すると、FとGは消えてHだけ明るくなります。
(3)「い」と「う」を接続すると、Gが消えてFとHが同じ明るさになります。
豆電球の内部の導線の1つは真下の口金、もう1つの導線は横の口金につながっています。
密度=重さ÷体積。密度の大きい順に、C>B>A。
水酸化ナトリウム水溶液に溶けるのはアルミニウム。アルミニウムは密度が一番小さいので、Aだとわかります。
アルミニウムが水酸化ナトリウム水溶液に溶けると水素が発生します。
燃料電池車は水素が燃料です。
0.1×550÷125=0.44ℊ
⇒合否を分けた一題参照。
発生した気体をBTB液に通す必要があるので、左側のガラス管が長い「イ」が正解です。
炭酸アンモニウムを熱すると、二酸化炭素とアンモニアが発生します。アンモニアはアルカリ性で、二酸化炭素は酸性です。アンモニアは水に非常によく溶けるので、AのBTB溶液は青色、BのBTB溶液は黄色になります。
ガスバーナーの火を止めると、試験管の中の気圧が小さくなりBTB溶液が逆流するおそれがあります。そのため、ガスバーナーの火を消す前にフラスコAからガラス管を抜き取る必要があります。
熱いみそ汁から水蒸気がおわんの内部を満たしています。ところが、冷えると水蒸気は水になり、おわん内部の気圧が小さくなり、ふたがはずれにくくなります。
この前線を停滞前線といいます。梅雨前線もそのひとつです。
台風は熱帯低気圧で、まわりから風が反時計回りに吹込みます。
(1)雲がないところは100mで1℃気温が変化し、雲があるところは100mで0.5℃気温が変化します。
32−1×1000÷100−0.5×1000÷100+20=37℃
(2)雲があるところは水蒸気が冷やされて水滴になっているところで、湿度100%と考えられます。実際の水蒸気量が一定なら、気温が上がり飽和水蒸気量が大きくなると、湿度は下がります。よって、湿度の大きい順に、山頂>A地点>B地点と考えられます。
この日の台風の位置関係から東京には南風が吹いていると考えられます。関東地方の北側の越後山脈を超えて熱風が吹き降ろすフェーン現象が起こるのは新潟市です。
冬至は地軸が太陽に背を向けています。
夏至は地軸が太陽に向いています。
北極からながめると赤道は一番外側の円周です。赤道では年間通して昼と夜の長さは同じです。一番外側の円で昼と夜の長さが同じになるところは外側の円の真上と真下の点になります。また、 夏至の日には、地軸は太陽の側に23.4°傾いています。したがって、影ができるところは太陽と反対側(右側)に北極から23.4°離れた点と赤道(円周の真上の点と真下の点)を結んだ線に囲まれた範囲です。
夏至の日に白夜が生じるのは北緯66.6度以北の北極圏です。
問7と同じように考えます。影ができるところは北極から左側に20°離れた点と赤道(円周の真上の点と真下の点)を結んだ範囲になります。
(【3】問5より)
粉末中の金属AとBの合計が1.5ℊあります。十分な塩酸に入れると、金属Aは1ℊで1.25L、金属Bは1ℊで0.4ℊの気体が発生します。つるかめ算を使います。もし、粉末中すべて金属Aだったら、1.25×1.5=1.875L気体が発生します。ところが、実際には気体は1.0ℊしか発生していません。1.875−1.0=0.875Lの差が生じたのは、実際には粉末中に金属Bがいくらかあるのに粉末中がすべて金属Aと仮定したからです。そこで、金属Aを金属Bにどれだけ取り換えていったら良いのか考えます。0.875÷(1.25−0.4)=約1.0ℊ。これが金属Bになります。金属Aは残りの0.5ℊ(1.5−1.0)です。よって、粉末中の金属Aと金属Bの比は0.5:1.0=1:2 となります。