6年の後半は大きく分けて3つのことをする時期である。
① 過去問・類題で志望校である早大学院の設問に対応できるようにしていく
過去問・類題の解き方は各自あるいは各塾で様々なスタイルがあるが、私が提案する方法は以下の通り。
・ 問題文は全てコピーする。答案用紙は原寸大にコピー。
同じ問題を何度も解き直しするためである。
・ 設問を部分的に解かず、必ず50分時間を計って設問全体を解く。時間内に解くよう最大限努力するが、解ききれなかった場合は時間を延長。全て解いたうえでかかった時間を把握する。解くように心がける。
・ 採点は他人ではなく自己採点でする。ただし、記述問題は講師に任せる。
・ 解説は熟読し、特に間違えた問題は納得がいくまで読む。それでも納得がいかなければ、講師に説明してもらう。
・ 早大学院は過去問が3年分しかないがこれは何度も何度も解きなおす。
(問題と正解を暗記してしまうくらいでOK。それは早大学院の国語の出題形式を覚えたことと同義であるといえる。)
・ 解いた過去問・類題は「日付」「得点」を記入してファイルしておく。
・ 類題としては「早稲田中学」「早稲田実業」は形式や出題テーマが類似するのでおすすめ。易しめの類題として「青山学院」、同レベルないしやや難しめの類題として「慶應中等部」をおすすめする。
② 模試を受け、感覚を磨くとともに自分の実力を確認する。
8月末からどんどん模試を受けていく必要がある。
なかなか良い成績がとれないことがあるが、一喜一憂しないこと。大切なことは、受けた試験を最大限の効果をもって早大学院受験に役立てることである。
語彙・物語文・説明文は必ず見直しをすること。
③ 最後の最後まで不足している語彙や読解力を補っていく
この時期は過去問や模試など、アウトプットに集中しがちだが、アウトプット練習だけだと設問への対応力は上がるものの、国語の根本的な実力はあまり上がっていかない。
この時期でも「まだ実力が足りない」という状況なら、最後の最後まで不足している語彙や読解力を補っていく必要がある。
焦りがでてくるが、現実は上位校に合格した受験生もほとんどの受験生がこの状況である。だから、最後までがんばろう。