[1] | (1)A (2)A (3)A (4)A (5)(あ)A (い)B (う)A |
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[2] | (1)A (2)A (3)A (4)A (5)A (6)B (7)A |
[3] | (1)A (2)A (3)B (4)A (5)A (6)(あ)B (い)B |
[4] | (1)A (2)A (3)A (4)A (5)B (6)C |
[5] | (1)A (2)A (3)A (4)A (5)A (6)B (7)A (8)B |
A…芝中学合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識、解法次第で、得点に大きく差がつく問題
C…難易度、処理量から判断して、部分点を拾えればよしとする問題
2016年度1回の芝中学理科の問題は、[1]は例年通り、理科の基礎知識を問う小文集合となっていました。また、[2]は地学分野から地層についての出題、[3]は生物分野から「目」についての出題、[4]は物理分野から光の進み方についての出題、[5]は化学分野から二酸化炭素や中和に関する出題となりました。
例年通り、まんべんなく出題されており、[3]sの「目」に関する問題はなじみが薄かったかもしれませんが、全体としての難易度は易しめでした。現場思考の問題が散見されましたが75点中で50点は取りたいところでした。
易しい問題です。
体を激しく動かすと、それだけ必要な酸素が必要になります。
また、常識的に激しい運動の後は体が熱くなっていることは知っていると思います。
易しい問題です。
イチョウは桜とともに小学校には必ずある落葉樹の一つです。葉の形を中心に普段からの観察を怠らないようにしてください。
易しい問題です。
水が氷になると体積が増えることは当然知っておかなければならない知識です。
他の選択肢は正しい記述なので学習に役立ててください。
エレベーターに乗っていて耳に圧迫を感じたことがあると思います。
気圧によってこまくが圧迫されるからです。
きんちょう感と心ぱく数をセットで選ばないようにしてください。全く関係ありません。
(あ)A(ア、キ)
易しい問題です。
赤外線と紫外線を普段見たことがある人はいません。
(い)B(イ、オ)
夕日が赤く見える現象はプリズムの光の屈折と同じ原理です。
すなわち、赤い光は拡散しにくい性質を持っていることから判断することになります。
(う)A(エ)
電熱線に電気を流すと赤くなるのは温度が上がるためです。
温度によって色が変わってくるものとして有名なものは星の色が挙げられます。
さそり座のアンタレスはオリオン座のベテルギウスとともに赤色で有名です。温度は3000℃と覚えてください。
断層と答えるだけでも正解になるかもしれませんが、引っ張られる力によって生じた断層は正断層、押される力によって生じた断層を逆断層と覚えてください。
この問題では引っ張られる力によって生じた断層であることを確認してください。
地層が形成された順番は入試頻出なので、必ず押さえて欲しい問題です。
まず、ハマグリやアサリを含んだ地層(う)が堆積してから、正断層が生じます。その後、いったん地層が隆起し、地表に露出し、風化によって不整合面が形成され、再び地層が沈降し、地層(い)が形成され、その後(あ)が堆積されます。
火山灰であることから、一つ一つの粒が角ばっているのか丸まっているのかで判断します。通常の堆積岩は流水によって運ばれるため角が取れて丸まっていますが、火山灰は降り積もることから、角が取れず角ばった状態が観察されます。
何度も見たことがあるある凝灰岩のつぶの写真だと思います。
選択肢はキまでありますが、即決できると思います。
日本の上空およそ12~16㎞を西風が吹いており、これを偏西風と呼びます。
地球の自転によって生じる風だということも押さえておきましょう。
当時の場所の環境が分かる化石のことを示相化石といいます。覚えてください。
アサリとハマグリが死んでからも運ばれていないことから、浅い海であったことが推測されます。
別の話になりますが、アサリとハマグリの写真を見て違いが分かるようにしておきましょう。アサリは表面がザラザラしていますが、ハマグリは表面がツルッとしています。
易しい問題です。
火成岩は火山岩と深成岩に分けられます。
火山岩はマグマが急に冷やされた岩石で、安山岩、玄武岩、流紋岩が有名です。
深成岩はマグマが地下深いとろこでゆっくり冷やされた岩石で、花こう岩、せん緑岩、はんれい岩が有名です。
易しい問題です。
この問題では「光を感じることのできない」となっていますが、理由は光を感じる必要がないからです。モグラや深海魚が挙げられます。
易しい問題です。
図Aについてはシマウマなどの草食動物を想像してください。広い範囲を見渡し、自分を捕食する動物をいち早く探します。
図Bに関してはまずは人間を思い浮かべてください。距離感を測るための構造です。片目だと距離感が掴みにくいことを感じてください。このことから肉食動物が獲物までの距離を測るための目の構造ということも推察できます。
場所とともに覚えてください。
角まく→ひとみ→水晶体(レンズ)→ガラス体→もうまくの順で光は届きます。
易しい問題です。
Yの部分はガラス体をさしています。ガラスのような硬いもので出来ていたら、割れる可能性が高くなります。よって、ゼリー状のものが入っています。
また、眼球の形を変形させることはできませんし、変形させる必要もありません。
易しい問題です。
Xは水晶体(レンズ)をさしています。
遠くのものにピントを合わせるということは焦点距離を長くするということです。
焦点距離を長くするためにはレンズを薄くする必要があります。
(あ)(い)合否を分けた一題
合否を分けた一題で扱います。
易しい問題です。
光の性質としては直進、屈折、反射の三つがあります。
易しい問題です。
ピンホールカメラについては何度も触れたことがある問題だと思います。
スクリーンがピンホールから離れるにつれて、像は大きくなりますが、薄くなりぼやけていきます。
算数の相似の問題です。
140万m:1cm=板からBまでの距離:1億5000万㎞を求めます。
板からBまでの距離は微々たるものなので、1億5000万㎞に加える必要はありません。
多少面倒ではありますが易しい問題です。
単位はmに直して計算します。
Aに目を置いたとき、Aからの視界は、板の端とAを直線で結んだものになるので、太陽が完全に見えた状態になります。
Cに目を置いたとき、Cからの視界は、板の端とCを直線で結んだものになるので、太陽の一部しか見ることが出来ず、結局、板の穴が光っているように見えます。
Aにスクリーンを置いた場合、焦点の手前で、しかも板からの位置も近いため、板の穴の形の光がスクリーンに映ります。
Cにスクリーンを置いた場合、焦点距離よりも遠くにあるので、像は上下左右が逆になりスクリーンに映ります。これも光の直進という性質によります。
今年度の芝の問題で一番の難問です。
まず、問題の意味が把握できないと思います。
鏡を板の穴と考えると、鏡は10cmで、板の穴が1cmなので、焦点距離も10倍になると考えられます。とすると、(3)の問題で板の穴が1cmのときの焦点距離が1.1mだったので、鏡が10cmのときの焦点距離が11mということになります。
すると、鏡から11m以上離れていないと像を結ばないということになり、選択肢アの10mでは像を結ばないということになります。
易しい問題です。
メスシリンダーの読み取りで何度もやったことがある問題のはずです。
易しい問題です。
フェノールフタレイン液はアルカリ性を調べるための指示薬です。
もともとは無色で、アルカリ性になると赤色になるという知識は必ず押さえておきたいところです。
易しい問題です。
塩酸の量と完全中和に使う水酸化ナトリウム水溶液の量を比べます。
実験Dでは塩酸の量と水酸化ナトリウム水溶液の量が5:2になっていますが、それ以外のA,B、C、Eではその量の比は5:3になっています。
塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜると食塩ができます。
注意すべきは、水酸化ナトリウム水溶液が余る場合です。
塩酸が余る場合は、溶けている物質が気体(塩化水素)なので食塩しか残りませんが、水酸化ナトリウム水溶液は溶けている物質が固体(水酸化ナトリウム)なので、食塩と水酸化ナトリウムが出てきます。
二酸化炭素を石灰水に通すと炭酸カルシウムが生成され、固体である炭酸カルシウムが白く見えます。
コックdを閉じると二酸化炭素がたまる部分の圧力が高くなります。すると、塩酸がaに押し戻され、塩酸が石灰石にふれなくなるため、二酸化炭素の発生が止まります。
発生する二酸化炭素はどれだけ、石灰石が溶けたかによります。塩酸の量とは関係ないことを確認してください。
塩酸の濃さを半分にすると同じ量の石灰石を溶かすのに2倍の量が必要になります。
問題文をよく読むことが大切になります。
この問題を今までに行ったことがある受験生はいなかったと思います。
しかし、問題文をよく読めば必ず正解できるようになっています。
Aで神経をきると、右目で得た情報がまったく左の脳に届かず、右目の視野がなくなるので、選択肢で言えば(エ)になります。
Bで神経を切ると、両目とも半分の神経が切られたことになり、両目とも視野が半分になります。左目側は右半分が見えなくなり、右目側は左半分が見えなくなるように思えますが、目はレンズになっているので、反転したところが見えなくなります。よって答えは(ク)になります。
記事はいまのところありません。