A…合格者正解率が50%以上
B…合格者正解率が50~10%
C…合格者正解率が10%以下
[1] | 問1B 問2A 問3A 問4A 問5A 問6B |
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[2] | 問1B 問2A 問3A 問4A 問5B 問6B 問7A 問8B |
[3] | 問1A 問2A 問3B 問4A 問5A 問6C |
[4] | 問1A 問2A 問3A 問4A 問5A 問6B |
2016年度の世田谷中学理科の問題は、【1】は地震に関する問題でした。今年度は熊本地震が起こったので他の学校を受験する方も是非解いておきたい問題です。【2】は生物の冬越しについての問題でしたが、正確な知識が求められ問題でした。【3】は水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の中和に関する問題でした。ある程度の知識は必要でしたが理科の計算問題が得意な受験生にとっては易しい問題だったかもしれません。【4】は物理分野から物体の運動に関する問題でした。正確な知識に基づいた計算が必要でした。
全体的に難易度は高めだったと言えるでしょう。
あまり教科書等には出ていない用語だと思います。
日常生活では足のかかとを洗ったりするのに使われます。
内部に細かい穴が空いているので、体積に対して重さが軽くなっています。
東日本大震災以降、プレート型地震が起こる可能性があるところとして南海トラフは有名です。
2016年に起こった熊本地震との違いを含めて覚えておくべき問題です。
玄武岩は、火成岩の中でもマグマが急激に冷やされてできる火山岩に分類されます。急激に冷やされるので、粒は細かいものばかりです。
また、カンラン石という黒い鉱物を多く含むので黒っぽい色をしています。
関東ローム層は富士山や浅間山の噴火で噴出した火山灰が偏西風により運ばれてきて、堆積したものです。赤土ともいわれます。
火山性微動といわれる地震で、マグマの移動や地下水が水蒸気になったりすることにより起こります。
一般的なプレート型地震や断層型地震よりも規模は小さくなります。
①覚えていないと厳しい問題です。ツユクサは冬は種子だけ残し、あとは枯れてしまう一年草です。
②覚えていないと厳しい問題です。ススキは、茎と根を地下に残し、地上部の葉は枯れてしまう多年草です。
葉を地面に広げた状態のものをロゼットといいます。タンポポが有名です。冬に葉を落とす植物が多いので、地面に広げた葉にも日光が当たりやすく、光合成をしやすい状況になります。
知らなければ厳しい問題です。
全て広葉樹といっていいと思いますが、ブナとミズナラは落葉広葉樹です。
葉を落とす理由は、冬期に葉からの水分の蒸発を防ぐためだと覚えてください。
問3でもふれたように、葉が広いとそれだけ水分の蒸発が起きやすくなりますが、葉が厚く、葉の表面がしまっている状態だと水分の蒸発しにくく、葉を落とす必要がなくなります。
知らなければ厳しい問題でした。
普段から図鑑を見て対策してください。
魚は変温動物ですが、冬眠するものはまれです。
変温動物でもガラパゴス諸島などの変温動物は冬眠しないことを想起してほしいところでした。
変温動物の対義語は、温度変化に関わらず体温が一定の動物である恒温動物です。私たち人間も外気温によって体温変化はほとんど変わらないので恒温動物です。
ヤマネという動物は、ネズミに似た動物で、恒温動物ですが、エサが取りにくい冬場になると、外気温に合わせ体温を下げることが出来ます。
自ら冬眠状態に持っていくことができます。
水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を加えていく実験と、塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えていく実験は似ているようで結果が異なるので、注意が必要です。
水酸化ナトリウム水溶液は水酸化ナトリウムという固体が溶けているため、塩酸に大量の水酸化ナトリウム水溶液を加えると完全中和を終えた後、水酸化ナトリウムがどんどんあまってしまいます。
一方、塩酸には塩化水素という気体が溶けているので、水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を大量に加えた後、蒸発させても食塩しかのこりません。
この問題は後者の問題なので比較的易しいと言えます。
完全中和すると6.00gの食塩が残ることがわかっているので、完全中和前は水酸化ナトリウムと食塩が残ることになります。
完全中和後は塩酸が余っている状況なので食塩しか残りません。
完全中和すると6.00gです。
塩酸の加える量を10㎤増やすと残る物質が0.16g増えることが分かるので、
5.60-5.28=0.32g
0.32÷0.16=2ということがわかります。
よって、10㎤を2回減らせばよいということなので
100-20=80㎤が答えになります。
加えた塩酸が110㎤から120㎤になると0.16g残る物質は増えますが、120㎤から130㎤になると0.08gしか残る物質は増えません。
とすると、塩酸が10㎤増えると残る物質は0.16g増えていたので、残る物質が0.08g増えて完全中和しているので、あと塩酸を5㎤加えれば完全中和し、中性になります。
(1)ウ
ミョウバンの結晶は正八面体ということはあまりにも有名です。
(2)できるだけ緩やかに冷やす
温度をできるだけ緩やかに下げることによって、美しく大きな正八面体のミョウバンの結晶がつくられます。自由研究にお勧めです。
合否を分けた一題で扱います。
合否を分けた一題で扱います。
易しい問題です。
空気抵抗や地面の摩擦などがなければ、同じ高さまでボールは上がります。
易しい問題です。
空気抵抗や地面の摩擦などがなければ、同じ高さまでボールは上がります。
易しい問題です。
半径が50cmであることから、50cmの高さから落としたことになります。
表より高さが10cm高くなれば7cm遠くに飛ぶことが分かるので、35cmが答えになります。
学校発表によると、合格者正解率が100%の問題でした。
易しい問題です。
10cmの高さだと7cm飛ぶことを利用して比例式で解いてみます。
10:7=□:50.4
内項の積=外項の積より
7×□=10×50.4
□=72
よって、PQ間の長さは72-50=22cmになります。
同じ高さから落としたボールは最終的には同じ速さになります。
同じ高さから落としたボールは最終的には同じ速さになりますが、先に最大の速さになったものがYに速く到着することになります。
合格者正解率が10%を切っていることから、ほとんどの受験生が思い違いをしているようなので、気を付けてください。
選択肢アが最も先に最大の速さになるので、Yに速く到着します。
2倍の濃さの塩酸を20㎤加えたということは、実験で加えた塩酸が40㎤とおなじということになります。
実験では10㎤の塩酸を加えるごとに0.16gの物質が増えているので、100㎤の塩酸を加えると10倍の1.6gの物質が増加していることになります。
よって、水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を100㎤加えて5.60gの物質になっているので、塩酸を加えない水酸化ナトリウム水溶液を蒸発させると、5.60g-1.6g=4.00gの水酸化ナトリウムが残ることになります。
よって、40㎤の塩酸を加えると0.16g×4=0.64gの物質が増えるので、
4.00g+0.64g=4.64gになります。
実験で用いた水酸化ナトリウム水溶液には問5より4.00gの水酸化ナトリウムが含まれていることが分かりました。
よって、この水酸化ナトリウム水溶液を3倍の濃さにすると4.00g×3=12.00gの水酸化ナトリウムが含まれることになります。
塩酸の濃さは変わらないので、10㎤加えるごとに0.16gの物質が増えることになります。
よって、50㎤の塩酸を加えると0.16g×5=0.8g増加します。
したがって、12.00g+0.8g=12.8gとなります。