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社会の合否を分けた一題

桜蔭中入試対策・社会の合否を分けた一題(2012年度)(2ページ目)

2012年桜蔭中社会の合否を分けた一題

問題

次の表は愛知県、鹿児島県、静岡県、富山県、宮城県の面積、耕地に占める田の割合、水の利用についてまとめたものです。静岡県と鹿児島県にあてはまるものを表中の あ~お から選び、それぞれ記号で答えなさい。
(1 問4)

面積
(㎢)

耕地に占める
田の割合(%)

農業用水
(億㎥/年)

工業用水
(億㎥/年)

生活用水
(億㎥/年)

水力発電所
の数

7286

81.1

22.0

3.1

2.6

8

5165

56.5

11.0

7.2

8.5

23

7780

32.9

6.4

9.3

5.3

61

4248

96.0

12.1

3.5

1.2

120

9189

32.0

10.2

1.0

2.2

1

 

 

解説

2012年度の桜蔭中の社会は、上の難易度表から分かるように、レベルAかBの問題のオンパレードでした。レベルCの問題は出題されませんでした。レベルCは受験者の大半ができないため差がつかない問題です。ところが、レベルAやBは、桜蔭中合格を目指す受験生なら確実に得点すべきでもので、落とせない問題です。皆ができるところで落とせば差がついてしまいます。2012年度の桜蔭社会の合否を分けた一題は資料読み取りの問題です。

面積が一番大きいので、「お」が鹿児島県だとわかります。また、鹿児島は火山灰(シラス台地)に覆われているので、稲作には不向きです。耕地に占める水田の割合が最も低いものから考えても良いでしょう。静岡県は紙の生産が日本一です。紙を作るのには大量の水が必要です。それで工業用水が一番多い「う」が静岡県だとわかります。

それでは、残りの県はどれでしょうか?
まず、耕地に占める田の割合が大きい「あ」と「え」は、富山県か宮城県だと見当をつけます。ではどちらがどっちでしょう?水力発電所の数で決定できます。水力発電所の数が多い「え」が富山県だとわかります。すると、「あ」が宮城県です。最後に残った「い」が愛知県です。愛知県は人口が多いので生活用水が表の中では一番多くなっています。

『社会の合否を分けた一題(2012年度)』 >> 1 2
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