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突撃取材ルポ

桜蔭中入試対策・名門「桜蔭中学校」の校風を理解しましょう!

 

10月に開催された女子の中学受験の最高峰の「桜蔭中学校」の学校説明会が満員の父兄のなかで開催されました。

ここでは当日配布された資料をもとに「桜蔭中学校」の歴史や校風を紹介します。

 

【1】   桜蔭中学校の校風を理解しましょう

 

女子校では東大合格者数トップで有名な桜蔭高校の設立の由来は、関東大震災で多大な被害を被った首都圏の女子教育機関は復興に手間取っていた大正13年、現在のお茶の水女子大学の前身である東京女子高等師範学校の同窓会・桜蔭会の会員が教育で社会に恩返しをしたいという社会報恩の使命のもと資金を出し合い、理想の女子教育のために設立したそうです。

また、初代校長は桜蔭会の会員による選挙で後閑キクノが選出されたという、私学の中では例のない画期的な学校づくりのスタートだったそうです。

 

以来80年余りの建学の精神は「礼と学び」の心であり、その精神が伝統的に受け継がれています。中学1年生の時には週に1回「礼法」の時間があり、中学2年生、3年生になると5週に一度ホームルームの時間に「礼法」を学ぶようになります。

 

説明会資料によると、「礼法」の目標は「目に見えない美しい心を美しい動作で表すことをめざすこと」です。正しい姿勢や歩き方、礼の仕方から物の持ち方・受け渡し、椅子の正しい座り方に至るまで美しい動作の基本を学びます。

それから、履物の扱いなど訪問時や来客時の作法、ふすまの開閉、食事の作法などを学びます。立居振舞の立礼・座礼などを通してその動作の大本にある周りの人や物への優しさ、思いやりの心を身に付けることを目標としています。社会の中では人との関わりなしには生きていけません、その人間関係をきちんと認識して、目に見えない美しい心を美しい動作で表そうとするのが礼法だそうです。

学園創立当時から掲げてきた桜蔭学園の校訓の一つは

・「勤勉・温雅・聡明であれ」

もう一つは

・「責任を重んじ 礼儀を厚くし 良き社会人であれ」

これは、家族や地域社会の一員として人生の時々に生起する様々な問題をしっかり受け止め、解決に向けて粘り強くしなやかな力を発揮し、信頼されるような人間であれと教えています。学園生活を中心とする日常生活のなかでも聡明さを育成し、周りの人たちに対して温かい心で接し、優雅に行動することを心掛けて「良き社会人」を目指しています。

 

桜蔭中学校では、時代に適応した学習と道徳の指導の下「礼と学び」の心を養い、高校進学に向けて品性と学識を身に付けた人間形成を教育の理念としています。

また桜蔭高校では、中学校における教育を礎とし、豊かな愛情と自主の精神をもって博く学び正義の理念に基づいて行動する女性の育成を目指しています。

 

この精神のもと、本校では、知・徳・体に調和のとれた教育を心がけています。また、感性を磨く芸術教育、体力と身体バランスを育む体育教育はもとより、社会の各方面で活躍できる人間として必要な礼法やキャリア教育、女性としての誇りを育む性教育等にも力を入れております。

 

【2】体育大会、文化祭に見る自主的活躍のステージ
また、配布された資料によると、生徒たちにはこのような学習面のみならず、クラブ活動や文化祭・体育大会などの行事、浅間山荘での宿泊行事や修学旅行など、さまざまな自主的活躍の場があります。

何事にも一所懸命に取り組む生徒たちは、それらに積極果敢に挑戦し、一人一人の持ち味を生かしながらも新しい能力を見出して磨くとともに、先生や友人との人間的な触れ合いを通して、自分を大切にする心、他を思いやる心を育て、「良き社会人」になるための準備をしております。
本校では、熱意溢れる優秀な教職員を揃え、力をあわせてそのような生徒たちの成長を支援して参りました。また、これからも一貫して邁進いたしますと語られています。

 

また別な資料には、「中学1年の生徒たちに1学期を終えた時点でとったアンケートによると、桜蔭は勉強重視の学校かと思っていたけど、家庭科や音楽・美術・体育の授業も重んじているので嬉しかった。またある生徒は先輩との上下関係がある環境は初めてで緊張していたけど、後輩に積極的に接する態度や先輩の一生懸命な姿に感銘を受けていた。」と紹介されています。

次に桜蔭学園の一年間の行事を紹介してみましょう。

 

5月の体育大会はひばりヶ丘グランドにおいて、開催されます。高校3年生の体育委員の生徒が中心となり運営され、中学1年生から高校3年生までの生徒たちが5色のクラスカラー毎に縦割りのチームに分かれて、クラス対抗で競技をします。

 

この体育大会では高校3年生が伝統的にダンスを踊る「みのり」というプログラムがあります。ダンス委員を中心にその年の高校3年生が独自に振付を考えて踊る創作ダンスだそうです。

 

9月には桜蔭学園文化祭があります。桜蔭学園は中学1年から高校2年までの生徒は全員どこかのクラブに所属しているため、有志団体の活動を除いては文化祭ではクラブごとに参加します。中学3年生から高校2年生で構成される文化祭企画委員が中心となり、 総務、広報、庶務、会計、後夜祭、プログラム、装飾、展示、模擬店などの各実行委員会の生徒たちが1学期から活動しています。

 

10月には中学3年生と高校2年生が修学旅行に行きます。

中学3年次は3泊4日で平泉・十和田湖・男鹿半島の東北方面へ、高校2年次は奈良・京都を巡る関西方面へ4泊5日で行きます。その他に中学1年生と高校1年生は、夏休みに2泊3日の日程で浅間山荘合宿に参加します。

 

その他、中学2年生の夏休みには校内プールで水泳訓練があったり、12月にはバスケットボールなどの校内球技大会があります。

 

【3】 3年間の自己研鑚の場~「自由研究」

 

中学3年生の時には、自由研究という課題があります。

これは、自分が常日頃疑問に思っていることや興味を持っていることをテーマに選んで発表するというものです。

4月早々に各自が課題を選んで、文献や資料を下に研究分析し、論文にして9月上旬に提出します。

その論文は全生徒の作品を校内で展示すると共に生徒や保護者を対象にした研究発表会で発表されます。

全員分の論文の要約を一冊の本にまとめ、中学3年間で学んできた生徒なりの見分をこの機会に広く発表し、3年間の研究の成果を自己確認する場所としても大きな評価を得ています。

 

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