問3 球を動かした図をかきます。
図のように、かげの直径は大きくなります。よって、「ア」
図3
問4豆電球を動かした図をかきます。
図4
かげが少し長くなったのが分かるでしょうか?
問2のように豆電球-板-スクリーンの場合は豆電球を上に動かしても相似比は1:2で変わらず、明るい部分の長さは10cmでした。
しかし今回のかげの長さは長くなりました。
図をよく見てください。
板と異なり球には厚さがあるため豆電球が上にくると、光と球が接している点が、球の上部では豆電球から遠く、球の下部では豆電球に近くなります。このため、相似比が上部では1:(2より小さい)、下部では1:(2より大きい)となり、かげは長くなります。左右では変化ありませんので、だ円形となります。
答えは
1 イ.だ円
2 ア.長くなる
問5 今回も図をかきます。
図5
かげの中央はまったく光の当たらない本影、上下左右は一部の光が当たる反影になりますから、「ウ」
問6 「球だけ」をスクリーンに近づけた図をかきます。電球やスクリーンを動かさないように!
図6
図のように半影は小さくなり、本影は変わりません。
1 イ.小さく
2 ウ.ほとんど変わらない
どうでしたか?図の重要性が分かったことと思います。
特に問1、2は図が正確にかけたかが正誤を分けたことと思います。
ただ、入試ではここまで丁寧に図をかく時間はありません。
問3以降は問題中の図に書き込みをしたほうがよいでしょう。
桜蔭中の入試時間の中で確実に得点するためには、普段から素早く図をかく、かきながら考える訓練が必要です。
また、今回の問題ではミスが出やすかったことと思います。光源、板、球、スクリーンと動かせるものが複数あります。思い込みをせず、確認してから解いた受験生の勝利だったはずです。
難易度分類
Ⅰ
問1A 問2A 問3B 問4①~⑤A 問5A
問6A 問7A 問8A 問9①~③A 問10A
問11A 問12A
Ⅱ
問1A 問2A 問3A 問4①~⑤A 問5A 問6B
Ⅲ
問1(1)C (2)B 問2①~③B 問3A 問4①②B 問5A 問6①②B
A:桜蔭を目指すなら必ず得点したい問題
B:着眼点や解法により正答率・かかる時間に差がつく問題
C:やや難。一旦とばしてもよい問題