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国語

桜蔭中入試対策・国語の合格戦略の提案(4ページ目)

【文学的文章の記述問題】

典型的な問題

文章全体から心情の変化を読み取らせる問題

心情の変化を「生き方」や「人間性」=哲学的なテーマ、大人の価値観(道徳的なテーマ)に結びつけて考えさせる問題で、だいたい二百~二百五十字以内で記述させる問題である。
基本的には設問の最後のほうに位置していることからもわかるように、これまでに解いてきた設問がヒントになる。
これを踏まえたうえで、

①    文章の結末(傍線部がある場合は傍線部付近)の主人公のセリフを押さえる。→変化後の心情の読み取り
②    ①のきっかけとなった出来事(転)を押さえる。→さらに、そこで何を感じたのかを確認する。(つまり、学んだこと。ここで、「生き方」や「人間性」=哲学的なテーマ、大人の価値観(道徳的なテーマ)がかかわってくる。)
③    ②より以前の心情をセリフや今まで解いてきた設問の解答などを手掛かりに読み取る。

以上の手順で考え、③→②→①の順でまとめていくことがポイントになる。

*具体的な解法例は「桜蔭中の合否を分けた一題」で取り上げます。

注目の問題

傍線部の後に続く内容を考えさせる問題が、平成22年の問二、平成20年の問三で出題されている。

もちろん勝手に想像することを求めているのではなく、傍線部までの文章の流れを踏まえたうえで、傍線部の内容に合うように考えていくことを求めている。

例えば、平成22年度の問題では、周りに合わせて、本音を語らずに表面的な生活をしている「まりかちゃん」やクラスのみんなの生き方にふれながら、傍線部の最後を「だけど」という言葉で終わらせて、そのあとに続く内容を考えさせている。

解き方としては、このようなクラスの「みんな」の生活と、自分自身の心に正直であろうとする主人公の考え方の違いを踏まえたうえで、クラスの「みんな」のような生活が本当の幸せではないという内容にまとめればよいだろう。

『国語の合格戦略の提案』 >> 1 2 3 4
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