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国語の塾別学習法の提案

桜蔭中入試対策・塾ごとの国語の学習法の提案(日能研生)

「栄冠の道」の有効な活用

とにかく復習量が多いので、「本科教室」は授業問題のみにして、あとは「栄冠の道」をしっかり学習することを勧める。

「栄冠の道」では、桜蔭中志望者は応用演習問題研究の問題をすべて解くことが必要だ。なぜなら、桜蔭中に出題される文章の難易度が相当高いレベルだからである。正直、「本科教室」の基本・応用問題の復習だけでは歯が立たない。

だが、問題点もある。「問題研究」は解説がないので、自分で復習するしかない。

さらに、日能研の先生によっては、生徒のレベルに合わして、授業では知識の学習を優先し、文章題は基本・応用問題で簡単に終了したり、単元を終了させるために、生徒の理解度をチェックしないで、一方的に授業を進行したりするので、ご家庭でしっかり授業内容を把握していないと、授業内容をよく理解していないまま家庭学習をすることになり、必然的に自宅での学習量が増える。この結果、オーバーワークになり、「消化不良」になる可能性が高くなってしまうのだ。

まして、通塾する日が一週間に4日から5日で、さらに土曜日、日曜日も拘束されるので、

もともと復習する時間があまりない。だから効率的に学習するためには、日能研の先生をうまく利用する(例えば、設問の考え方がわからなければ、質問ノートを作り、先生に解法をそのノートに書いてもらうなど)か、個別指導や家庭教師でフォローしてもらうしかないのが現状である。

もし「問題研究」まで手が回らないのであれば、

授業の復習を応用もしくは発展に絞る。
「栄冠への道」の基本演習(ステージⅣ)か応用演習(ステージⅢ)を解く。
(間違い直しもやる。)

問題研究は、長期の休みの時に説明的文章のみ解いてみる。もしくは、解かないで読むだけにする。

このような学習方法をお勧めする。

漢字力、語彙力の強化は、この本科教室のテキスト、「栄冠の道」をしっかり学習していれば問題はないだろう。(意味調べは、しっかり行うこと。)

さらに、桜蔭中によく出題される文芸論を述べた文章や、哲学的な文章、少女の心情を描いた文章を「銀本」から選んで読んでおくとよいだろう。

「カリテ」の利用の仕方とセンター模試

週末に行われる「カリキュラムテスト」、所謂「カリテ」だが、このテストは、テキストと同じ内容のものが多いので、ともすると暗記して高得点を狙うという学習習慣が身についてしまい、その結果として本当の学力(原理原則を理解し、それを使いこなす力)を伸ばすことができず、カリテでは高得点だが、センター模試では低い点数をとるという悪循環にはまる可能性がある。したがって、カリテで高得点を取ることを目的とした勉強ではなく、カリテを使って、間違っていたところ(とくに正答率30~50%の問題)を把握して、間違った理由を具体的に確認し、メモしておく。そしてセンター模試の直前に、もう一度メモした内容を確認しながら「栄冠の道」を使って復習するという学習習慣を身につけることが大切になる。

前半の日特の授業について(6年)

入試問題をどんどん解かせ、実戦力を養うための講座であり、センター模試とセットになっている。もしカリキュラムをなんとか消化できるのであれば、有益だが、そうでない場合は、受講するかどうかを考え直した方がよいかもしれない。

土曜日も通塾し、日曜日もまるまる一日つぶれてしまうので、しっかり復習する時間が取れなくなるからだ。復習がしっかりできなければ、理解を深めることができず、「消化不良」になってしまう。まして桜蔭中の入試レベルを考えると、「本科教室」の発展問題や「栄冠への道」の問題研究の学習は必要不可欠である。

日能研生は、手厚いフォローがあまり期待できない分、この家庭学習の時間をどう確保するかがポイントになる。その場合、授業の取り方も含め、個々のレベルや学習状況を踏まえてしっかり戦略を立てないと、学習量が膨大になり、学力不振につながりかねない。

もし普段の復習がうまくいかないのなら、この点を踏まえて日能研の先生とよく相談してほしい。

ただし8月から始まる難関校日特、9月からの難関校問題研究講座は受講すべきである。

(難関校日特の受講資格を得るためには選抜テストがあるので、その準備はしっかりしておくことが望ましい。)

『塾ごとの国語の学習法の提案(日能研生)』 >> 1 2
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