この時期は、5年時に取り組んだことをさらに深化させることが大切。
漢字・語句などの語彙力や記述力をしっかり養っていこう。
市販のテキストでは、
がお薦め。
さらに桜蔭中の国語の入試問題は、主題を必ず聞いてくるし、文芸論など小学生には馴染みがない文章題を出題するので、文章のテーマ別学習が必要。
それに最適なのは、文英堂から出版されている「塾で教える国語・実戦問題集」である。
これらの問題集を使って、個々の国語力のレベルを向上させていこう。
ここで簡単な記述力を養成するためのアドバイスをしよう。
まず記述には必ず、「型」があるということを覚えておく。
例えば説明的文章では、因果関係を踏まえた記述や対比を使って違いを説明する記述が一般的な記述の「型」になる。
また解答を記述するときに、日本語の特徴から、答えとして重要な部分を必ず最後に持っていくことが大切である。もし最後の部分を間違えると○がもらえないどころか、×になる可能性もある。
例えば、物語文の心情記述で「悲しい気持ち」としてまとめなくてはいけないのに、「前向きな気持ち」と最後にまとめてしまったら、どんなに途中まで内容が合っていたとしても×をもらうことになる。(実際、大手の有名進学塾ではそのように記述問題を採点している。)さらに記述問題の場合、解答のもととなる部分は本文中に複数あり、それをもとに解答の要素を作り出し、最後に順序立てて、文のつながり(ので、からを繰り返さない、て、に、を、はなど)に注意してまとめあげていくのだから、論理的思考力、語彙力(特に心情記述)も必要になってくる。
したがって記述問題を解くときは、日本語として意味が通じる文章を書くためにも、思いついた解答をいきなり書くのではなく、まず解答に必要な要素をピックアップし、その要素の順番を考え、「型」に当てはめながらまとめていくという作業が重要になる。できればピックアップした要素はメモしておくと、この作業がスムーズに進むので効果的である。
次に具体的な間違い直しのやり方をアドバイスする。
まず自分の解答と模範解答を比べ、△や×の場合、なぜそれがだめなのか、何が足らないのかを考えさせる。分からない場合は解答・解説を読んで、それから本文に戻り、解答に必要な要素やその導き方、記述のまとめ方を理解する。そして正しい考え方をノートに書いたうえで、それを見ながら書き直しをする。あくまでも自分の力で記述させることがポイントである。(岡野のホームページより引用)