[解き方・1]
[解き方・2]
式の展開に不慣れな受験生(とはいえ、武蔵を目指すのであればこの程度の式の展開は対応できるようにしておきたいところです)は、[解き方・1]の※1~※2の部分で、[解き方・2]の※1~※2の部分で行き詰まる可能性があります。その場合には線分図を書いて処理すればよいのですが、ここで手が止まってしまった受験生は少なからずいたようです。
おすすめは次の解き方。
[解き方・3]
「加比の理」とは? ・・・ 同じ比どうしを合わせても同じ比(なので、同じ比どうしの差も同じ比)
(例) 太郎君と次郎君の所持金の比は4:5
太郎くんは400円、次郎君は500円お小遣いをもらった(お小遣いの比は4:5)
お小遣いをもらったあとの2人の所持金の比も4:5になる
例年、平面図形と比については補助線をひいて相似な三角形を作るパターンが頻出ですが、今年度はその頻出タイプではなかったため、解き方の方針が分かれました。
昨年度の「継子立て」に引き続き、今年度は「加比の理」というように、武蔵の算数で知識を運用するためには、その知識を完璧に理解している必要があります。この「加比の理」を図形問題で使いこなせるようにしていた受験生は、他の受験生より一歩リードできたわけです。