冒頭の「算数の傾向分析」からわかるように、武蔵は入学してほしい生徒像を、入試問題を通じて明確に示しています。
入試問題に学校側のメッセージを込めるのは、入学者の選抜試験という特質上、当然のことです。ただ、メッセージ性の高い入試問題は数あれど、武蔵のようにここまではっきりと示す学校は稀有でしょう。
それは算数だけに限ったことではなく、4科目すべてにおいて言えることです。どの科目においても「これぞ武蔵」という色彩を入試問題に織り込んであるため、それが肌に合わなかったり、お気に召さなかったりする場合は、その受験生は武蔵向きではないということになります。
ですから、文化祭や学校説明会に足を運んでみて武蔵を目指すことを決意したという皆さんも、まずは過去問を4科目すべて目を通してみて下さい。読むだけで、解かなくてもいいですよ。解ける、解けないが重要なのではありません。目を通したあとの感想が重要なのです。
目を通したあと
そこで納得した受験生、面白みを感じた受験生は、是非武蔵を目指しましょう。
そこで「え、ありえないし」と思った受験生は、残念ながら志望校再考が望ましいでしょう。
「ありえない」けれども、どうしても武蔵をあきらめたくないという受験生は、入試当日までに自分自身を武蔵向きの生徒に変える必要があります。自分を変えるという作業はとてつもない労力を要しますが、憧れの武蔵のため。しっかり鍛えますよ。
いつの時代でも、武蔵が求める生徒像は不変でしょう。それに向けて努力を積み重ねた受験生を正当に評価してくれる入試問題を、武蔵は作り続けています。
この「積み重ねた努力が裏切られることはない」という事実は、受験生の直前期の不安を和らげる精神安定剤のような役割を果たしてくれます。恐れず、全力で取り組んで下さい。
武蔵が求める生徒像に一歩でも近づけるように。
これから、2月1日の入試本番を迎えるまで、ともに頑張っていきましょう。
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