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理科の合否を分けた一題

武蔵中入試対策・理科の合否を分けた一題(2012年度)(2ページ目)

問2 これは簡単。
ロウソクの炎は外炎がいちばん高温ですから、外炎でこげます。

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問3 ロウソクとの燃え方の違いは、黒い煙がたくさん出てきたところです。
どうしてでしょうか?
ロウより油のほうが黒い煙が出やすい?

ヒントを探します。

文を読むと、「太い芯」とあります。
また、少し上のほうに「黒い煙は新鮮な空気が不足していると発生」ともあります。

これです。

芯が太いと真ん中のほうまで新鮮な空気が届かず、不完全燃焼し、黒い煙(炭素の粒)  が出るのです。

ロウは気体になった後、温められるとその成分である水素と炭素に分かれます。
そのそれぞれが酸素と結びついて(=燃えて)それぞれ水蒸気と二酸化炭素になります。
この場合は酸素が足りずに炭素が黒い煙となって出てきたわけです。

よって

「芯が太いと真ん中のほうまで新鮮な空気が送られず、酸素が足りずに不完全燃焼したから」

問4 なぜU字型の管を使ったか?という問題。
これを考えるためには、

「他の形ならどうなるのか?」

を考えるのがポイントです。

「まっすぐだったら?」

あたたかい空気は軽いので上にいきます。

この実験では上から息を吹きかけて、下へ送っています。
あたたかい空気が上から下へ流れるのは不自然なことなので、まっすぐな管でその 流れを保つことはできません。

しかし、U字型なら、一度下へいった後、すぐに上にいくことが出来ます。

対流が出来るのです。

「あたたかい気体が管に入った後、上にいけるような空気の流れを作り、下向きの炎が燃え続けるようにするため」

問5 これはよく出る問題です。
ロウソクの炎のまわりでは、下の方から空気が流れ込み上へ行く、という対流が起こっています。
ロウソクの外側はこの流れ込んでくる空気によって冷やされるので、とけないのです。

「芯のまわりは炎の熱でロウがとかされるが、少し離れたところでは対流によって引きよせられる冷たい空気に当たり続けるため」

難易度分類
[1]
Ⅰ問1A 問2A 問3A
Ⅱ問4 1つめA 2つめC 問5B
[2]
問1B 問2A 問3B 問4B 問5A
[3]
B

A:武蔵を目指すなら必ず得点したい問題
B:着眼点および雑学的な知識、またそれをまとめる記述力によって差がつく問題
C:思いつかなければ一旦とばすべき問題

『理科の合否を分けた一題(2012年度)』 >> 1 2
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