2009年は、近年稀に見る、高得点勝負となる出題でした。2010年は、この難易度を維持するか、それとも平年並みの難易度に戻るのか注目されましたが、結果として合格者平均点が過去最高を記録する、前例のない高得点勝負という結果となりました。
では駒場東邦のレベルは低下したのでしょうか?
決してそうではないのです、従来の思考力を試す問題は出題され続けていますし、記述力、論理性の重要度はますます高まっています。平均点は上昇しているとは言え、駒場東邦中の算数には、生半可な学力では太刀打ちできないのです。
今年は受験生の数は減りましたが、記念受験組がいなくなっただけなのです。受験生のレベルはより拮抗し、むしろ競争は激化していると言えるのです。
来年以降、この2年続いている高得点勝負の傾向がどう変化するのかは、我々プロでも予測をすることが難しいのは事実です。ただ駒場東邦を目指すにあたり、盤石の基礎力に加え、柔軟な思考力、論理的な記述力を磨いていかなければならないことには変わりません。
計画的な勉強を重ね、見事に駒場東邦中の合格を勝ち取ることを、心から願っています。