駒場東邦中の入試問題の傾向は、ここ数年(5年くらい)あまり変化していない。長文一題のみで、漢字、語句、選択肢、記述などバランスのとれた設問内容になっている。
試験時間も17年度に50分→60分と拡大し、やや取り組みやすくなった。
合格者平均点は120点満点で64、65点程度。ただし、平成22年度は73.5点と例年より高得点であった。これは、昨年度(平成21年度)の四谷大塚の合不合テスト及び、サピックスの内部テストでたまたま同じ題材が出題されていたことと関係がある
気がする。(ちなみに平成21年度は桜蔭中の入試問題(平成21年度)と題材が重なっていた。学校側が題材選びに苦慮している様子がうかがえる。)
駒場東邦中というと、算数が難しいというイメージがあるが、裏を返せば、算数で差がつかないため、国語で合否が決まる可能性が高いとも言えるだろう。
では、これから駒場東邦中の入試問題を具体的に分析していきたい。
①文章の総字数が6000字~8000字程度の長文が出題される(400字詰めの原稿用紙15枚から20枚分)。
②受験生と同世代の子供が主人公の物語文が多く、男の子と女の子が毎年入れ替わって主人公になっている。
③友人関係や家族関係という身近な人たちとの心のつながりをテーマにした文章がよく出題される。→つまり、受験生には読みやすい文章ということになる。
④ここ2、3年「前書き」が用意されていて、本文の読解の重要なヒントになっている。
①設問数は12~14問程度。
②主に漢字の書き取り(一問)、語句の意味を問う問題(一問)、心情を問う選択肢問題(二 ~四問)、心情の記述問題(四~七問)、主人公の性質を問う記述問題、心情の変化を問う
120字程度の記述問題(各一問)という構成である。
③ある出来事に対して主人公側と主人公の相手側の、それぞれの視点から心情を考えさせる問題がよく出題される。
④設問のつながりを意識した問題構成になっている。例えば平成21年度では、問九の選択肢の答えがそのまま問十三のヒントになっている。
①合格者平均点・・・120点満点で64、65点程度。ただし、平成22年度は73.5点と例年より高得点であった。これは、昨年度(平成21年度)の四谷大塚の合不合テスト及び、サピックスの内部テストでたまたま同じ題材が出題されていたことと関係がある気がする。(ちなみに平成21年度は桜蔭中の入試問題(平成21年度)と題材が重なっていた。学校側が題材選びに苦慮している様子がうかがえる。)
②駒場東邦中というと、算数が難しいというイメージがあるが、裏を返せば、算数で差がつかないため、国語で合否が決まる可能性が高いとも言える。
以上の傾向を踏まえ、設問のタイプ別に分析すると以下のようになる。
*平成20年度は、著作権の関係で分析できませんでした。