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国語の塾別学習法の提案

駒東中入試対策・塾ごとの国語の学習法の提案(日能研生)(2ページ目)

前半の日特の授業について(6年)

入試問題をどんどん解かせ、実戦力を養うための講座であり、センター模試とセットになっている。もしカリキュラムをなんとか消化できるのであれば、有益だが、そうでない場合は、受講するかどうかを考え直した方がよいかもしれない。

土曜日も通塾し、日曜日もまるまる一日つぶれてしまうので、しっかり復習する時間が取れなくなるからだ。復習がしっかりできなければ、理解を深めることができず、「消化不良」になってしまう。まして駒場東邦中学の入試レベルを考えると、「本科教室」の発展問題や「栄冠への道」の問題研究の学習は必要不可欠である。

日能研生は、手厚いフォローがあまり期待できない分、この家庭学習の時間をどう確保するかがポイントになる。その場合、授業の取り方も含め、個々のレベルや学習状況を踏まえてしっかり戦略を立てないと、学習量が膨大になり、学力不振につながりかねない。

もし普段の復習がうまくいかないのなら、この点を踏まえて日能研の先生とよく相談してほしい。

ただし8月から始まる難関校日特、9月からの難関校問題研究講座は受講すべきである。

(難関校日特の受講資格を得るためには選抜テストがあるので、その準備はしっかりしておくことが望ましい。)

記述力の強化

この部分は、非常に不安なので、できれば記述演習講座を受講して、記述問題の対応力を磨いておきたい。ただし演習形式なので、ただ自宅で復習しても、記述力は身に付かない。できれば家庭学習で書き直したものを添削してもらい、個別のアドバイスをもらうようにすることが望ましい。

記述力は、サピックス編でも述べたが、記述問題を(もちろん記述問題だけに限らないが)、むやみにたくさん解いても、あまり身に付かない。そもそも記述問題は、論理的な思考問題なのだから、一つの設問を深く考え、思考錯誤を繰り返しながら、問題と格闘することによってしかレベルアップはできない。楽して、学力は身に付かないのである。

したがって、ある程度の記述の演習量は必要だが、このような考え方やまとめ方まで意識した学習をしないと効果はあまり期待できない。

また記述力を伸ばすためには、講師の質も問われる。演習形式だからといって、単純に、「考えろ」しか言わなかったり、解説を一方的にして終了したり、量をたくさんこなすことばかり求めたり、反論を認めず、自分の意図とする解答しか認めないような講師ならば、上記のような「試行錯誤」や「深く考えること」などを生徒ができるはずもなく、したがって論理的思考力を身につけることは、不可能になる。

講師がうまく問いかけて、生徒を解答へ誘導しながら、あくまでも生徒自身に答えを出せる、そんな指導ができてこそ、はじめて論理的思考力を伸ばすことが出来るのである。

だから、親が授業内容や講師の指導方法を把握しておかなければ、この講座を効果的に活用できないまま、終わってしまう可能性が高い。その点を意識してこの講座をとってほしい。

あと、ステージVでは合格力完成教室を行うが、できれば難問を扱うコースにいることが望ましい。なぜなら「難問」の内容が、まさに記述問題ばかりで、駒場東邦中によく出題される、文章全体から読み取れる心情の変化を扱った問題も扱っているからである。

ぜひ、積極的に取り組んでほしい教材である。

学校別テストの活用

ただでさえ日能研は、日程の都合などで他塾のテストを受けづらいので、ともすると「井の中の蛙」状態になりやすい。だから、このような情報の偏りを改善するために、他塾であるが、学校別サピックス・オープンが9、11月に実施されるので、受験したほうがよい。

さらに、データの精度に定評がある四谷大塚の学校別テストを受験しておく。そうすれば、他塾の駒場東邦中の情報やデータが手に入るし、他塾の駒場東邦中学の志望者のレベルもチェックできるので、対策も立てやすいだろう。

最後に・・・

日能研は分業制であり、教える先生と運営する先生(室長も含む)は別であるため、学習相談を積極的に行なわないと、学習の優先順位や生徒の学習レベルが分からなくなってしまい、志望校をあきらめざるを得ない状況に追い込まれるかもしれない。

その点に注意しながら、日能研の先生とよく相談して学習を進めていこう。

『塾ごとの国語の学習法の提案(日能研生)』 >> 1 2
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