問1A 問2A 問3A 問4B 問5B 問6A 問7B 問8B 問9A 問10A 問11A 問12A 問13B |
A…駒場東邦中合格を目指すなら、確実に得点したい問題
B…知識や文脈力、論理的思考力で、得点に大きく差がつく問題
C…国語力がないと歯が立たない問題
漢字の書き取り問題です。
語句の意味を答える記号選択問題です。
表情から心情を読み取る記号選択問題です。
傍線部の「ちょっと眉をよせてみせ」から読み取れる心情の程度を誤解しなければ迷うことなく正答できるでしょう。
状況の変化と関係の変化を読み取る記号選択問題です。
傍線部に関連する人物間の心情を確認していくと、「母は姉のようにかばって…」、「…愚痴一つこぼれなかった……『えらい…』…」、「…私たちは…支えられて生きてきた…」というように、関係の変化(助ける→助けられる)が見られます。確認する範囲をせばめてしまうと正答しにくくなってしまいそうですね。
「合否を分けた一題」として解説します。
心情の変化を具体的に説明する記述問題です。
設問で指定された範囲の中で心情を確認しましょう。「私の声は…とまらなかった…順ちゃんが…手をふったのだもの…」、「『…あたし、とも子よ!』…ぎょうてんして…悲鳴…」、「…順ちゃんは、私のわきをすりぬけて、おねえさんの手を………ショックだった…」
この3点をまとめます。言い換えは決して難しくはないでしょう。
心情が表れている台詞を抜き出す問題です。
設問内容に対して「これが答えだ」と判断するのは易しいと思われますが、その答えは傍線部からかなり離れたところにあります。文章を読みながら「心情がうかがえる動作・様子・台詞」を丁寧に確認する作業をしていないと、見つけるのに時間がかかりそうです。
心のつぶやきの理由を簡潔に説明する記述問題です。
傍線部の「そら、きた!」という心のつぶやきは、「思っていた通りだ」ということを意味します。よって、あらかじめ想定していたことを説明すればよいのですが、そのように理解できないと、どう説明したらよいか悩んでしまうかも知れません。
人物の生き方を説明する記号選択問題です。
傍線部直前に「私のために青春をなげうって…」とあります。この「私のために」という部分で、迷うことなく正解が選べるでしょう。易問。
語句の意味を答える記号選択問題です。
行動にこめられた心情を具体的に説明する記述問題です。
まず傍線部の手前で心情を確認すると、「…したしげな会話を…がまん……みにくい悪罵を二人になげつけ…」という表現が見られます。この確認はたやすくできるでしょう。
さて、問題は傍線部の行動の理由です。「熱中」とあっても決して自然な気持ちからではなく「腹いせのように」とあります。ここで、「自分自身のマイナスの気持ちを変えよう(なくそう)とする心のはたらき」であるという理解ができれば、正解に近づけるでしょう。
比喩表現の意味を説明する記号選択問題です。
傍線部の「清教徒」という比喩の正確な意味は分からないとしても、宗教に関する言葉であることは理解できるでしょう。そこから選択肢は次のように絞れるはずです。
イ「がまんさせてきた」、ウ「生活規則を守らせ、自由にさせなかった」、オ「厳しい規則を課してきた」。ここからは、「自分のいいなり」でイを消去、「わがまま」でオを消去(本文では傍線部の後の台詞でプラスの意味で語られています)するという流れで正答できます。
「作品全体の主題」につながる「心情変化」を説明する記述問題です。これを最後に設定するのが、駒場東邦中学の国語のひとつのパターン(麻布も同様)です。
まず「変化前のマイナスの心情」を確認しましょう。これは問6や問11で解答する内容にあたりますね。
次に「心情変化のきっかけ」です。本文の終盤で「おねえさんの狂気じみたカンビョウ…に、びっくりして…」とあります。
最後に「変化後のプラスの心情」です。「ふしぎなことに…おだやかな気持ちになって…」
とあります。これを「心の成長」として理解できるように言い換えれば正答できます。レベルの高い記述問題ではありますが、駒場東邦を目指す受験生であれば、このように型がパターン化できる設問への対応はできるようになってほしいものです。
ほとんどの生徒が手を出すであろうと思われる「前半の記述問題」のなかに、見た目とは裏腹に「実は答えづらい」ものがあったら…。今回はそのような視点で次の問題をとりあげます。
状況の変化を説明する記述問題です。問4と類似しているように見えますが、設問ではある人物に限定する(「マミーの立場に即して…」)ことを要求しています。
解き方の手順
①まず傍線部の後の「変化後」を確認しましょう。
⇒「英語のできる人はひっぱりだこ…」
↓
②次に、このプラスの内容に対するマイナスの内容を傍線部の前で確認します。
⇒「…いじ悪い人たち…屋根の上に乗せられ……やらされる…」(傍線部②の直後)
↓
③これらの表現を言い換えます。設問の指示(「『逆になった』とはどういうことか」)にそうようにしなければなりません。
⇒(例)「雑に扱われて…」、「つらい目にあって…」、「大切にされるように…」等。
やさしい言葉がすぐにアウトプットされるかどうか、差がつくところでしょう。