社会
開成中入試対策・社会の出題傾向分析
1 開成中学の出題傾向分析
例年大問が2~5題、総設問数50~70問出題されます。歴史、地理、公民が独立して出題されることもありますし、融合問題として出題されることもあり、出題形式は年によってかなり変動します。分野別では歴史と地理の比重がやや大きい傾向があります。時事問題は公民との絡みで出題されることが多いようです。
大問の導入の文(リード文)はそれほど長くはありません。史料や地図、図表・グラフなどの資料の読み取り問題が毎年出題されます。記述問題は比較的短いものしか出題されません。
制限時間は40分で、総設問数50~70問を解くわけですからそれほど時間の余裕はあるとはいえません。したがって、ただ漫然と問題を解くだけでなく時間配分にも注意する必要があります。
出題形式による分類
① 総合問題 記号・空欄記入問題が多い
② 資料(史料、図表・グラフなど)の読み取り問題
③ ご当地問題 開成中学および東京を素材にした問題
まとめ
「知識の量を問う」問題がこれまでの開成中学の社会の特色です。ただし、年によって、(あるいは出題者によって、)かなり出題形式は異なります。史料、地図、図表・グラフなどの資料の読み取り、記述問題も毎年出題されますが、それほど難しいものではありません。
地理では、開成中学周辺や東京の「ご当地問題」が出題されることがあります。
分析表(経年)
過去7年間の入試問題分析(分野)
平成23年度(2011)
- 国会に関する公民の総合問題、奈良~明治時代までの首都の変遷に関する問題、古代から現代までの日本と朝鮮との外交史の問題
- 交通や情報・通信技術の発達を題材にした地理の総合問題
平成22年度(2010)
- 明治時代から現代にかけての総合問題
- 第二次世界大戦後の日本の社会についての問題
平成21年度(2009)
- 各時代の土地制度を題材とした問題
- ノーベル平和賞を題材とした現代の国際社会についての問題
- 地図や統計資料を用いた地理の問題
平成20年度(2008)
- 日本国憲法と法律、現代の日本の政治についての問題
- 関東地方の地理についての問題
- 平安~安土桃山時代の歴史についての問題
平成19年度(2007)
- 日本の国土と産業についての問題
- 東京の歴史を中心とした問題(「ご当地問題」)
- 日本と世界の国々とのつながりについての問題
平成18年度(2006)
- 古代から現代までの歴史
- 第二次世界大戦と戦後の日本についての問題
- 東京の地理と歴史についての問題(「ご当地問題」)
平成17年度(2005)
- オリンピックを題材とした歴史の総合問題
- 史料を用いた奈良~江戸時代の歴史についての問題
- 北海道と九州の地理についての問題
- 日本の政治と都心の様子についての問題(「ご当地問題」)
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