男子中学受験御三家のトップ校、いや日本の中学受験の最高峰である開成中学。誰しも「開成」という名前を聞けば「難しい」というイメージを抱きがちです。ところが、社会に関しては、実は、開成中学の問題は難問・奇問というものはまったくありません。いや、むしろ開成中学の社会は「易しい」と言っても言い過ぎではありません。
しかしながら、そこに落とし穴があります。開成中学の社会は問題が易しいため差がつかないのです。言い換えれば、みなができる問題を落としてしまえば即アウトなのです。これはまったく油断が出来ない、取りこぼしのきかないテストだとも言えます。
みなさんは開成中学に入学後、中学、高校、大学でさまざまな学問を学んで行くことになりますが、どんなことを学び、また研究するにしろ、基本はその分野の正確な知識をまず身につけることです。独創的な研究の土台にあるのは正確な知識ですし、正確な知識なくして独創的な研究はできないのです。
開成中学の社会が求めている「正確な知識」は、このように、みなさんが中学入学後にも必要になってくるものなのです。
開成中学の社会はそれほど難しいものではありません。「開成」という名前に負けてはいけません。しっかりとした知識があればきっと乗り越えられます! そして、そのためには、日々の地道な社会の学習こそが遠回りに見えて実は一番の近道なのです。