6年後期からは勉強の軸が大きく変化します。二本柱となるのが、
①各塾で開催されている、開成中学対策講座
②過去問演習
になります。
志望校別の講座は、過去の入試問題の研究に基づく、類題、予想問題によってテキストが構成されているので、教材の意図を正しく理解し、実践していくことができれば、確実に開成中学に即した力がつきます。実際の入試を意識して、時間配分や論理的な答案作りを実践していく場としましょう。もちろん、その間違い直しも必須です。解説を受けた問題は確実に理解をする必要があります。ただ、解説の方法が唯一最良の方法ではありません。私は生徒の解法を尊重した解法を提案し、より個々の生徒に適した方法で学習効率を高めてまいります。
過去問演習も重要です。開成中学を第一志望とするならば、算数に関しては、過去問を11月末までに最低10年分は解いて、出題傾向を確実に掴み、対策を確立しておく必要があります。その際には、恥ずかしがらずに担当講師を最大限利用しましょう。私も添削指導と生徒個別のアドバイスを通して、より開成中学に対応した答案づくりの方法や時間配分のコツをお伝えしてまいります。
なお過去問は全ての問題を理解する必要は全くありません。点数を取るべき問題、理解しなければならない問題を客観的に指摘してもらい、合格点を超えるためには今の自分に何が足りないかを判断する指標とすればよいのです。
もちろん、平常授業も軽んじてはなりません。少なくとも間違えた問題の吸収だけは徹底することで、どんな学校にも通用する算数の考え方は身に付きます。ただ、開成中学合格を目標とするならば、それ以上に志望校別特訓と過去問演習が重要になると認識しましょう。