(2)開成学園の見学の精神を頭に叩き込もう!
①個性を活かす60を超える部活
上記に紹介された「積極的な自由」に満ちた旅行が実現するためには、何よりも「自主的に動く力」と「自分で律する力」が必要不可欠ですと断言されています。人任せでは「積極的な自由」は手に入れられません。自分で自分を律することが出来ず、勝手し放題なら、あっという間に「積極的な自由」はどこかに消えてしまうと語られています。
さらに、「自主的に動<力」「自分で律する力」を基に開成学園の「自由」は育ってきたとあります。例えば、開成学園には、60を超える部・同好会がありますが、これも生徒が自主的に企画・設立し、自ら律して運営してきた努力の積み重ねによるもので、生徒は多彩な選択肢から自分に適した活動の場を探し、それぞれの場で個性を発揮し活躍できるわけです。そして、この「積極的な自由」を開成の素晴らしい伝統とし続けるために生徒はいろいろな場面で奮闘し続けており、先生もその姿を信頼し、後押しして、ともにその風土を守り育てていこうと、努力し続けている様子がうかがえます。
みなさん、いかがですか?
以上のように、こうした「積極的な自由」の精神の伝統を受け継いだ開成中学の生徒たちは生涯の仕事を自らの手で選択し、人としての務めを果たし、世の人のために尽くすことのできる自己を確立し、自ら新たな活動の場を作ることが可能です。
「自主・自律」の礎にひとつひとつ築き上げてきた、豊かな「自由」という財産が、開成学園の宝物です、と校長先生もお話になっています。
②開成中学校の教育方針のまとめ
ここで、まとめとして総論としての開成中学の教育方針について、配布物から引用してみましょう。
『四つの開成学園の建学の精神は「進取の気性と自由の精神」を教育の基本に据え、わが国と世界の発展に貢献する学問・人格ともに優れた人材を養成することにあります。開成学園の教育内容が充実したものであることは、皆様もご存知の通りで、大学への進学実績も長年にわたり極めて優秀な成績を収めています。これは、資質の高い人材が開成学園に入学していることと、先生方の教育方針と教育環境による相乗効果ではないでしょうか。』
『開成学園の教育の目的は大学進学にばかりにとらわれず、わが国の将来を託するに足る人材を養成すること、さらに国際社会においても人類の平和と発展のために貢献できる人材を養成することにあります。
そのためには、学力向上ばかりではなくリーダーにふさわしい「高い志」、「不快洞察力」「不屈の精神」を養うことが大切です。先生の指導や教室の中の授業だけで得られるものではなく、学園生活全体を通じて生徒自身が自ら掴むものです。
精神も頭脳も柔軟な中学・高校時代に、資質に恵まれた若者同士が互いに切磋琢磨し、人格を磨く機会をもつことはその後の人生を豊かにすることでしょう。』
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