このように開成では.中学・高校の6年間(3年間)を通じて、日常の勉学を基本の柱に据え、運動会や文化祭を中心にした学校行事、学年旅行、学年の委員会活動や生徒会・クラブ活動などの運営を生徒の自発性や主体性に任せることによって、優れた資質をもつ生徒たちが相互の刺激と友情のなかで幅広く、奥の深い能力を高めています。
生徒にとって大切である人間的な幅の広い能力や進路を自ら開拓する力を高めるための修練の場になっている、と語られています。
(2)開成中学の各教科の教育方針で
生徒の学力が開花する!
次に各学年ごとの教科プログラムを順次ご紹介したいと思います。ここでは、当日開成中学で配布された資料をここにそのままご紹介しましょう!
① <国語>
開成中学では、教科書を主に学習しますが、基礎力を体系的に身につけるために自主教材も活用します。現代文の分野では、新聞教材はもちろん、読書ノートや自主的に調べてレポートすることも取り入れ、合わせて漢字・語句などについても継続的に学習していきます。その他に、中1では口語文法、書写が入り、中2では文語文法と古文の入門、中3では古文([百人一首]の暗誦などを含む)、漢文(入門編)を系統的に学習します。
開成高校では、現代文(週2時間)、古文(週2時問)、漢文(高1・2は1時間、高3は2時間)の三つの柱を立てています。現代文は教科書以外にも自主教材・副教材を適宜取り入れます。読み、理解し、考え、書く(論述)という作業が繰り返し行われます。古文は高1では「徒然草」、高2では「大鏡」「枕草子」、高3は「源氏物語」をじっくり精読します。漢文は高1から高2は[史伝]「詩文」を中心に学習します。高3はいずれの分野にもF入試演習」を加味していきます。また。高1の段階で古文・漢文については、高校からの入学生に対して進度調整のための補講を実施しています。
総じて中・高とも内容は高度であり、担当者の判断によっては「作品研究ノート」「研究レポート集jなどを発行し、総合的な実力が涵養できるように心がけています。また、国語は文系・理系の区別はなく全生徒が上記のように学習しています。
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