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突撃・取材ルポ

開成中入試対策・【3】『伝統の筑付との対抗戦に開成の一員となった実感』(5ページ目)

高校生になったからと言って大学受験を意識するには早すぎます。普段から勉強を日常生活の一部とするバランスの良い生活をすることが大切です。同学年の仲間は言うに及ばず、先輩・後輩とぶつかり合う機会を通じて、他人と共感する力、問題を発見し解決していくひとつのことを協力して作り上げる喜び、等々、社会で大きくはばたくために必要な、伸びやかで豊かな「人間力」の基礎を養うことを目指して、ともに切磋琢磨していく大事な時期といえるでしょう。

 

②   <高校2年生>

 学習面では基礎学力の充実期となり、それぞれが自分なりに自己の学習法を探り出しつつ、自分の興味関心と適正を考えながら進路を選択する時期です。具体的には、11月末に理系・文系を最終的に決定しなければなりません。

 生徒会活動においてはその中心的立場に位置づけられ、中央執行委員会・文化祭準備委員会・運動会準備委員会をはじめ、各クラブ・同好会の執行部も高校2年生が任されます。

さらに2学期半ばまでには次年度に向けて、運動会のクラス内役割分担が決定されます。こうした生徒同士の活動を通して互いに社会性、指導力を自然と養っていくため、こうした活動は貴重な体験の場となって重要視されています。

 高2の学年旅行は中3と同様に修学旅行の位置付けで研究旅行Ⅱの単位となり、見学に行った地域の歴史や文化について学習します。今年度は、旅先の選定、プレゼンテーション、投票の結果北海道に決まりました。4泊5日の日程では、4日目までは、札幌方面、道南方面、道央方面、道東方面の4コースに分かれ、4日目に定山渓に集合して、5日目は全員で開拓の村、羊が丘展望台を見学して、帰路は航空機に乗る生徒、北斗星に乗る生徒に分かれて東京まで帰りました。

まず札幌コースでは、1日目にノーザンホースパーク、支笏湖を見学し、2日目 はニセコでラフティング、乗馬、サイクリング、トレッキングなどを楽しみました。3日目は小樽で自主研修をし、札幌ドームでは野球観戦もしました。4日目は札幌自主研修でした。

道南コースは、1日目は函館にて自主研修、函館山の夜景を堪能し、2日目は白老ポロトコタン(アイヌ文化)、昭和新山を見学し、有珠山ジオパークでは岡田北大名誉教授の講演も拝聴しました。3日目は小樽にて自主研修、4日目は札幌にて自主研修をしました。

道央コースは、1日目に旭川ラーメン村 旭川動物園に行き、2日目は美瑛、富良野でサイクリングをしたり、ラフティング、ホーストレッキング、フィッシングを楽しみました。3日目は日高にて林業体験、農業体験(羊の毛刈り)などの貴重な体験をし、夜はキャンプファイアーで盛り上がりました。4日目は夕張にて市長講演を拝聴し、石炭博物館の見学もしました。

道東コースは、1日目に博物館網走監獄、オホーツクバザール、流氷館、オシンコシンの滝を見学し、2日目には知床ネイチャーウォッチングプログラム(クルージング、トレッキング)を体験し、3日目は釧路湿原にて(カヌー、トレッキング)を楽しんだ後、日高でCコースと合流してキャンプファイアーを楽しみました。4日目は再びCコースと分かれ日高にて渓流釣りを体験しました。

各自が旅行に行く前に自分たちの選択したコースについて調べた事前調査や、旅先で様々な体験をしたり、感銘を受けたりして学習した研究成果は事前レポートと旅行後のレポートにまとめています。

 過去には、高校2年次の修学旅行で北方領土の視察に行ったこともあります。生徒たちは納沙布岬から約4km先の歯舞諸島を視察しました。この前夜には、元色丹島民の方から島を引き揚げてくるときの苦労話を聞いていたので、北方領土を望む生徒たちも感慨深かったのではないでしょうか。

 

『【3】『伝統の筑付との対抗戦に開成の一員となった実感』』 >> 1 2 3 4 5 6
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