7月までの授業で、ひととおり受験理科の内容は習い終えます。といっても、あちこち忘れてしまっている受験生がほとんどです。塾の夏期講習は全範囲の復習、および応用的な問題の演習になります。
ここでの提案ですが、夏期講習が始まる前に講習のテキストを見て(事前にもらえなければカリキュラム表や過去のテキストを見て)、忘れている/自信のない単元を確認しておいてください。そして、その回の授業は特にしっかりと聞いてくること、始まるまでに時間のある場合はざっとテキストを読んでおいてもよいでしょう。弱いところを意識して、しっかり埋めていく、穴をなくすことが夏休みの課題です。開成中学合格のためには、まんべんなく理解し、知識をつけていないといけません。その土台を固めるのが夏休みです。
弱点分野→(自分で復習)→授業→復習→克服
普通分野→授業で忘れていることを覚えなおす→復習で定着させる
得意分野→授業で解く問題は全問正解を目指す→完璧に
講習とは別に、ひととおりの知識確認をすることをオススメします。この時期でしたらメモリーチェックでよいでしょう。62単元ありますから、1日2単元ずつ進めれば終わります。内容は簡単ですが、意外と忘れていることもあるものです。
また、知識ノートを作り、昆虫や花の知識をまとめておくとよいでしょう。そして、知らない知識に出会ったら、どんどん書き加えていってください。
塾のない時期には、3~4年分過去問を解いてみてください。多分とんでもない点数にはならないはずです。意外と簡単でびっくりするかも知れません。だからといって油断してはいけません。簡単だから怖いのです。差がつきにくい問題ですから、ミスをした者から脱落という怖い入試です。普通の問題を完璧に解く、これが開成中学への道だということをしっかり確認して、秋以降の演習に向かってください。