1 | 問1 A 問2 A 問3 C 問4 C 問5 B 問6 B 問7 A 問8 A 問9 A 問10 B 問11 A 問12 A 問13 A 問14 A 問15 A 問16 A 問17 B |
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2 | 問1 A 問2 A 問3[1] B [2] B 問4 B 問5 A 問6 A 問7 A 問8 C 問9 B 問10 A 問11[1] A [2] B 問12 A 問13 A 問14 B 問15 A 問16 A 問17 B |
3 | 問1 B 問2 A 問3(い)A (う) A (え)A (お)A (こ)B 問4 A 問5 A 問6 A 問7 B 問8 A 問9 C 問10 A 問11 A |
A:易しい(城北中合格を目指すなら確実に正解すべきレベル)
B:標準的(ややまぎわらしいが落としたくないレベル、ここで差がつく問題)
C:難しい(受験者の大半ができないため差はつかない問題)
2018年度の城北中の社会は例年通り、時事問題に絡めた出題がありました。また、一問一答的な知識を問うものに関しては、難易度はそこまで高くなかったといえます。また、図やグラフに関する問題をは地理分野での統計資料が出題されていました。これもまた大問1の問17以外の難易度はそれほど高くはなく、普段の学習を進めていければ解答できたのではないでしょうか。
城北中の特徴の一つでもある「正誤問題」はやはり差がつく分野だったようです。地歴公民関係なく「正しいもの」を選ぶのか、「誤っているもの」を選ぶのか、ということを設問ごとに確認していく必要がありました。また、選択肢の中に用いられている用語や説明は中学入試のレベルとしてはかなり高く、すべてを理解して解答することができる受験生は少なかったのではないでしょうか。ただし、解答の根拠となるものは基礎的な知識ばかりであるため、基礎基本の学習を徹底的に進めることが大切でしょう。なんとなく、ではなく自信を持って答えを出すことができれば、城北中の社会科を突破することができます。
2017年、稀勢の里関の横綱昇進を受けた、大相撲本場所に関する地理の問題。
品目別の農作物の生産量はしっかりで押さえておきましょう。キャベツは群馬県、たまねぎは北海道、ほうれんそうは千葉県で最も生産量が多いです。そのほかにも生産量はどの学校でも頻出ですので、覚えておくようにしましょう。
東京の1,5,9月の降水量に関する問題です。1月は日本海側から北西季節風が吹きますが、東京は太平洋側にありますので、平均降水量が少なくなる傾向があります。9月は太平洋側からの南東季節風や台風の影響などで平均降水量が多くなる傾向があります。5月は梅雨の入りなどの影響を受け、降水量が増えますが、9月ほど影響がないこと、季節風の時期とはずれていることなどから1月より多く、9月より少ない降水量となっています。
両国という地名は、隅田川がかつての「武蔵国」・「下総国」を分けていたことから由来されています。現在の東京都墨田区に位置し、両国国技館をはじめ、さまざまなところにその名前を残しています。例えば、江戸時代初期にかけられていた橋に「大橋」というものがありましたが、両国という地名から「両国橋」となったところもあります。
工業地帯ごとの出荷額のグラフは模試や中堅校の入試などでは頻出するものですので、しっかりと押さえておきましょう。まず、全工業地帯のなかでもっとも生産額の低いものが、「北九州工業地帯」です。また、もっとも生産額が高いものが、「中京工業地帯」となります。ここからは少し細かいようですが、城北中受験生ならば「阪神工業地帯」のほうが、「京浜工業地帯」よりも約6兆円ほど生産額が高くなっているということは知っておいてほしいところです。
大阪市の市章は「澪標(みおつくし)」がモチーフとなっています。澪標とは、土砂の堆積する三角州に立てられることが多く、満潮時には船の運航指針となっていました。大阪は天下の台所と呼ばれるほどに品物が集まる場所であり、水運が発達していたことに由来し、澪標を市章としています。
自動車工場の生産工程において、機械が自動的に作業を行う作業の仕組みをオートメーションといいます。コンビナートは、石油精製工場と火力発電所などが組み合わさったものを指し、ジャストインタイムは大工場で自動車を組み立てる際に関連工場から必要なだけの部品を調達する仕組みです。パイロットファームは実験農場のことで、機械などを導入し、近代的な経営形態をとる農場のこと。
自動車の生産工程は「プレス→溶接→塗装→組み立て→検査→出荷」の順で行われます。プレスは型を作るものですので、二番目以降には決して入らないということを確認しておきましょう。
おもな貿易港の貿易額と主要貿易品についてのグラフです。出ると必ず差がつく一題ですので、しっかりと確認しておきましょう。成田国際空港と関西国際空港はは航空機輸送であるために、すばやく製品を輸出することができますが、そのぶん費用がかかります。そのため、扱う品物は「小さく軽量で、高価なもの」という特徴があります。また、その判別は、輸出品目に「金(非貨幣用)」があるかどうかで判断すると良いでしょう。また、名古屋港と東京港は海上輸送であるために、一度で大量に運ぶことのできるものを扱うことが多いですので、自動車や自動車部品の輸出が盛んです。判別方法は、名古屋港は中京工業地帯に属しそこは日本のなかでも貿易額は最も高い場所であるということを考えれば判別が付きます。なお、いずれも大消費地に近いため、輸入品のなかには「衣類」が含まれています。
2013年から導入されている「特別警報」は、警報の基準を大きく超えた、数十年に一度の災害が予想される場合に出されるものです。これが出されたときには自治体などの指示にしたがって避難することが大切です。
河川の氾濫への対策として、ダムの建設が挙げられます。ダムによって、上流から流れ出る水量を調節することにより、下流でおこる洪水の対策になります。その他の選択肢は正しいです。特にアにある霞堤は馴染みのない知識ではありますが、ウに明らかな誤りを発見できるので判断できるでしょう。
都道府県の形は基礎知識です。イは大分県、ウは佐賀県、エは熊本県です。
ブロイラーは肉用若鶏のことをさします。上位5つの都道府県も大切ですが、主に出題があるのは、上位3つの都道府県です。語呂合わせなどを使ってしっかりと覚えた上で、理屈や生産が盛んな都道府県の特徴などを理解しましょう。たとえば、ブロイラーなどは、「鮮度が命!」とイメージして、以下のように覚えると良いでしょう。
★☆(ブロイラーは)みっ か い ないに、出荷する!☆★
(①宮崎県) (②鹿児島県)(③岩手県)
陶磁器の名称とその産地の府県の組み合わせの問題です。エの信楽焼は滋賀県の甲賀市信楽町周辺で生産されている陶磁器のことです。「しがけん」で、「しがらきやき」が生産されていると考えれば覚えやすいのではないでしょうか。また、甲賀市は伊賀市と並んで、「忍びの里」とされており、日本遺産にも登録されています。
日本の中で、大都市にひろがる帯状の地域のことを太平洋ベルトといいます。太平洋ベルトを問う場合には「帯状の」などのキーワードがありますのでしっかりとそれに気づきましょう。
人口50万人以上というところに注目し、「( )都市」という書き方に気をつければ難なく解答できたのではないでしょうか。政令指定都市や、百万都市などはしっかりと暗記しておくことで、問題を解答するときの手助けになってくれるでしょう。
➔合否を分けた一題で扱います。
原始から第二次世界大戦までの歴史の問題。
弥生時代、稲穂を刈り取るときに用いられた石包丁は磨製石器です。稲の穂のみを刈り取ることから「穂首刈り」と呼ばれています。また、弥生時代の水稲耕作の遺跡としては、静岡県の登呂遺跡が有名です。
大和政権は百済との関係を深め、渡来人として、儒教や仏教などの新しい文化を日本にもたらしました。また、新羅や高句麗とは有効的な関係ではありませんでした。古代の朝鮮半島の国々については位置関係まで区別できるようにしておきましょう。
蘇我氏は大陸から伝わった仏教を信仰すべきとし、物部氏は仏教にたいして快く思っておらず、対立が起こった。そんな蘇我氏が建立した氏寺が飛鳥寺であった。法隆寺と四天王寺は聖徳太子が建立したとされています。唐招提寺は、唐からまねいた鑑真が現在の奈良県に建立した寺です。なお、法隆寺は世界最古の木造建築物として世界文化遺産に登録されています。
問2でも説明したとおり、大和政権は百済との関係を深めていたため、イの選択肢は誤りであると気づきます。また、朝鮮半島を初めて統一した国が新羅であるということがわかれば、答えられるでしょう。
正倉院は「正」税を納める「倉」のある一画のことを表していましたが、奈良の東大寺にあるものしか現存しないことから正倉院という固有名詞ができました。この中には聖武天皇の愛用品などが収められ、蘭奢待などもあるとされています。
正しく一問一答の知識が整頓できていれば難なく解答できたのではないでしょうか。城北中ではこのように、知識を選択肢問題で問うてくるという形式が多いですので、受験生はしっかりと対策を立てておきましょう。
これも問6と同じ形式です。
円覚寺は鎌倉五山第二位の寺であり、鎌倉時代、無学祖元が開祖となり、文永の役、弘安の役の犠牲者を弔うために建てたものです。後醍醐天皇の冥福を祈って建てたものは、京都五山の第一位である、夢想疎石が開祖である天竜寺です。これは難しいので、大きな差にはならなかったでしょう。
時代の感覚がしっかりとしていれば解答ができた問題です。日ごろから学習を進めるにあたり、「いま、何時代を学習しているのか」をイメージしながら勉強をすることで、このような問題で得点することができます。
朝鮮通信使は、「江戸幕府の将軍の代替わりごとに」朝鮮から派遣されてくる使者のことです。はじめの3回程度は朝鮮出兵によって日本に連れてこられた朝鮮人を連れて帰るという目的もありました。
上米の制を導入したのは、8代将軍の徳川吉宗です。新田開発など、コメに関する命令が多かったことから、「米将軍」と呼ばれることがあります。時代劇によく出てくる「暴れん坊将軍」もこの人がモデルであるとされています。
鎖国までの流れはよく出ますので、しっかりと押さえておきましょう。
1612年 | 幕府領(幕領)に禁教令を出す |
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1624年 | スペイン船の来航禁止 |
1633年 | 奉書船以外の日本人の海外渡航禁止 |
1635年 | 日本人の海外渡航禁止&帰国も禁止 |
1638年 | 島原・天草一揆(島原の乱) |
1639年 | ポルトガル船の来航禁止 |
1641年 | 長崎の出島にオランダ商館を移す |
1633年・1635年・1639年の出来事を中心に覚えます。年号でイメージをすると少しは覚えやすくなるのではないでしょうか。
★☆ さ(1633年) こ(1635年) く(1639年) ☆★
この事件は決して大きな反乱ではなかったのですが、江戸時代の明確な身分社会のなかで、元幕府の役人が幕府に対して反乱を起こしたということが大きな波紋を呼んだ事件でした。また、同じ年にはモリソン号事件が起こっていますので確認しておきましょう。
1854年の日米和親条約と1858年の日米修好通商条約は区別しておきましょう。前者は開国を主な目的とし、後者は貿易を目的としていました。条約で開かれた港などは混相しがちですので、気を付けましょう。
不平等条約の内容は以下の通りです。また、改正した人物などの区別もしておきましょう。
治外法権 | を認めること | 外国人が日本で罪を犯したら、日本の決まりではなく、外国人の自国で裁くこととする。 |
➔1894年、陸奥宗光が、イギリスと交渉し、改正。 | ||
関税自主権 | がないこと | 日本が輸入する品物に関税をかける際には、相手国と相談のうえで関税を決めることとする。 |
➔1911年、小村寿太郎が、アメリカ合衆国と交渉し、改正。 |
これもまた混同しがであるという場合は、「荒木将生」の講師ブログをご参照ください。
大日本帝国憲法の発布までの流れは、現在の国民主権のイメージで取り掛かると失敗することがありますので、あくまで天皇主権の時代であったということを考えて学習を進めるようにしてください。帝国議会の開会前に憲法の発布がなされ、さらにその前に内閣制度が整えられていました。つまり、民意の入っていない憲法であったのです。
1894年の日清戦争、1904年の日露戦争、1914年の第一次世界大戦は10年刻みであることがわかれば、年号は芋づる式に出てきます。また、講和条約の内容は今回のように正誤問題としてかなり好まれるものですので、しっかりと区別してみましょう。なお、日清戦争・日露戦争は「明治時代」、第一次世界大戦は「大正時代」と、時代が異なるので注意しましょう。
1937年から始まった日中戦争が長期化してきたことを受けて、国家総動員法を制定し、議会の承認なしで人員や物資を戦争に動員できるようにしました。また、仮想敵国(アメリカ合衆国)への備えとして、日独伊三国同盟を結んだ。その後、真珠湾攻撃に乗り出し、太平洋戦争へと発展していったのです。年号暗記で乗りきることも大切ですが、史実をつかんでおけば知識以外にも、理解という方法も並べ替え問題の際には役に立つでしょう。
太郎君とお父さんの会話に関する公民の問題。
制限選挙は、普通選挙の対義語として用いられ、選挙資格を設定することで選挙権に制限を加えた選挙のこと。18歳以上に選挙権が与えられているのは、正当な政治判断ができると考えられる年齢を18歳以上と規定しているため、これは制限選挙にはあたりません。
国会の仕事と内閣の仕事は混同しがちなので注意が必要です。話し合いをして決めるものは国会、天皇の国事行為への助言と承認などの、少し国民とは離れた行政的な行いをするのが内閣というイメージをしながらそれぞれの仕事を整頓しておきましょう。
衆議院・参議院の議員定数や任期などの数字関連は公民分野でもっとも区別がしにくいものですが、表でまとめたり、語呂を考えたりして覚えるための整理をしておくことで、確実な得点源となります。
★☆ にしに むかうな! 参議院 ☆★
(242人) (6年) *参議院は国会議事堂を正面からみて東側にあります。
衆議院の優越はさまざまですが、任期が短く解散があるため民意を反映しやすいことから認められています。反対に、衆参議院で平等なものは以下の3つですから、こちらを覚えると良いでしょう。
〇国政調査権
〇弾劾裁判所の設置(裁判官を裁くために国会に置かれる)
〇憲法改正の発議
問4を参照してください。
国務大臣については内閣総理大臣によって指名され、その過半数は国務大臣でなければならないという規定があります。
都道府県知事は地方自治体ごとの直接選挙で選出され、罷免は住民投票で有権者の三分の一以上の賛成で決定されます。
内閣総辞職はア・ウ・エの選択肢に書かれている場合に行われます。国務大臣は内閣総理大臣によって任命されるため、国務大臣が書けた場合は首相が任命しなおせばよいのです。
家庭裁判所は夫婦関係や親子関係の調停を行うほかにも、少年少女たちが非行に走った場合の更生などを考える機関でもあります。また、平成26年より、東京と大阪の家庭裁判所では、16歳未満の子どもが不法に日本に連れてこられた場合の返還についても取り扱うようになりました。
憲法の番人というものが何なのかは一問一答の知識で解答することができます。
三審制は、裁判を公平に行い、国民の基本的人権を守るために定められています。第一審から第二審に訴え出ることを控訴、第二審から第三審に訴え出ることを上告といいます。
東京・名古屋・大阪の50キロメートル圏の人口の総数と、10キロメートルごとの人口構成比を示しています。グラフから読み取れることとして述べた文として、誤っているものを選びます。
今回のポイントは、
①:正しく設問を読んでいるか。
②:先入観を持たずに解ききることができたか。
という2点です。この手の形式は四谷系の模試に多い形式です。近年の中学入試ではこのような「初見のグラフのよみとり」が頻出ですから、しっかり確認しておきましょう。「ウ:大阪と名古屋の10キロメートルごとの人口構成比は、中心部から離れるにつれて低下し続けています」
名古屋を見てみます。中心から順に人口構成比(%)を数えてみると、
0~10キロ | 25% |
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10~20キロ | 26% |
30~40キロ | 19% |
40~50キロ | 24% |
次に大阪を見てみます。中心から順に人口構成比(%)を数えてみると、
0~10キロ | 26% |
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10~20キロ | 24% |
30~40キロ | 16% |
40~50キロ | 19% |
設問中の条件に当てはめると正しくないことが分かりますよね。