どの塾も6年生の7月までに入試範囲の学習をほぼ一通り終えます。よって6年生の夏期講習は、これまでの学習内容の総復習に入ります。夏休み中に総復習を1回転、9月以降冬休みに入るまでにもう1回転、と考えておきましょう。
夏期講習中も各塾のカリキュラムに沿って学習を進めますが、在籍クラスによってはJGに必要な学習内容とのズレが目立つ場合があります。その場合には何らかの解決策が必要です。SAPIX、日能研、四谷大塚、の各塾生については、女子学院中学への塾別学習法の提案を参照して下さい。
基礎を固める作業は6年生の夏休みまでがタイムリミットです。この時点で基礎に不安があってはならないのですが、もし不安があるならば、四谷大塚『四科のまとめ』の右ページだけ50単元分を仕上げましょう。JG志望者にとって、本来このレベルの問題は、夏休みの段階でスピード強化の素材として使うべきものです。
基礎が固まっている生徒には、東京出版『プラスワン問題集』を夏休み中に1回転してもらいます。ただし、立体の切断に関する問題の大部分は除外します。どの塾も夏期講習が一旦お休みになるお盆休みの期間中が勝負です。ここで一気に進めたいところです。スピード練習ではなく、“典型問題+α”の解法定着に向けての問題演習ですから、時間がかかっても正しく理解することが肝心です。正解した問題も必ず解説を熟読し、複数の解法を習得しておくと、JGの過去問を解くときに威力を発揮します。