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国語の塾別学習法の提案

女子学院中入試対策・塾ごとの国語の学習法の提案(日能研生)

日能研

①「本科教室」・「栄冠の道」の有効な活用

とにかく復習量が多いので、復習するテキストを絞る。
上位コースなら、「本科教室」の応用、発展問題を扱うだろうから、この問題の復習と栄冠への道の「問題研究」を学習しよう。

そのほかのコースは「本科教室」の応用問題に取り組み、栄冠への道は「問題研究」の文章を読んでおくか、市販のテキストでカバーする。なぜ難しい問題にチャレンジするかというと、女子学院中に出題される文章の難易度は相当高いレベルだからである。正直、「本科教室」や「栄冠への道」の基本問題の復習だけでは不十分である。

しかし、「問題研究」は解説がないので、自分で復習するしかないため、中位レベルのクラスの生徒が自力で解くのはかなりきつい。
したがって、このレベルの生徒は市販のテキストでフォローしたほうがよいだろう。

お奨めの教材は、
基本レベルなら「解き方上手」(学習研究社)・・女子学院の過去問も出題されている。
     「自由自在」(学習研究社)の読解問題。
発展レベルなら、時期別学習法(6年)で挙げた類題演習や四谷大塚の演習問題集。

漢字力、語彙力の強化は、この本科教室のテキスト、「栄冠の道」をしっかり学習していれば問題はないだろう。(意味調べは、しっかり行うこと。)

②「カリテ」の利用の仕方とセンター模試

週末に行われる「カリキュラムテスト」、所謂「カリテ」だが、このテストは、テキストと同じ内容のものが多いので、ともすると暗記して高得点を狙うという学習習慣が身についてしまい、その結果として本当の学力(原理原則を理解し、それを使いこなす力)を伸ばすことができず、カリテでは高得点だが、センター模試では低い点数をとるという悪循環にはまる可能性がある。

したがって、カリテで高得点を取ることを目的とした勉強ではなく、カリテを使って、間違っていたところ(とくに正答率30~50%の問題)を把握して、間違った理由を具体的に確認し、メモしておく。そしてセンター模試の直前に、もう一度メモした内容を確認しながら「本科教室」、「栄冠の道」を使って復習するという習慣を身につけることが大切になる。

③前半の日特の授業について(6年)

入試問題をどんどん解かせ、実戦力を養うための講座であり、センター模試とセットになっている。もしカリキュラムをなんとか消化できるのであれば有益だが、そうでない場合は、受講するかどうかを考え直した方がよいかもしれない。

土曜日も通塾し、日曜日もまるまる一日つぶれてしまうので、しっかり復習する時間が取れなくなるからだ。復習がしっかりできなければ、理解を深めることができず、「消化不良」になってしまう。

日能研生は、手厚いフォローがあまり期待できない分、家庭学習の時間をどう確保するかがポイントになる。その場合、授業の取り方も含め、個々のレベルや学習状況を踏まえてしっかり戦略を立てないと、学習量が膨大になり、学力不振につながりかねないので注意しよう。

ただし8月から始まる難関校日特、9月からの難関校問題研究講座は受講すべきである。
(難関校日特の受講資格を得るためには選抜テストがあるので、その準備はしっかりしておくことが望ましい。)

④他塾の学校別テストの活用

日能研は日程の都合などで他塾のテストを受けづらいので、情報の偏りを改善するために、学校別サピックス・オープン(9,11月に実施)を受験したほうがよいだろう。

⑤志望校の過去問を解く。

時期としては、夏以降。やり方は、時期別学習法を参考にする。
逆に、他校の入試問題をむやみに解くことはあまり奨めない。

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