女子学院中というと、選択肢や抜出問題が多いというイメージだが、記述問題も増えつつある。
それでも基本は三十字程度の記述問題が中心だったが、2011年度の入試問題で五十字程度の記述問題が3問出題されている。さらにその設問内容も高度になり、文章の要旨をつかませたうえで解答を考えさせるという、二段構えの考え方を要求する問題が出題された。その問題の一つが、次の問題である。
二 問八
傍線部⑧「本質をぎゅっと鷲掴みにする」とありますが、「店番」という詩で鷲掴みにされた「本質」とはどのようなものですか、説明しなさい。
(2011年度)
これは傍線部の前後や文章の結びから、本質=筆者の正確な気持ちであることを読み取ったうえで、設問条件に合わせて、傍線部の前の形式段落の内容と問七の設問内容を手掛かりに、解答をまとめていくという問題である。
このように、難易度がやや高い記述問題が出題されてきているので、女子学院中志望者はこの点を意識した記述対策も必要になるだろう。