女子学院中は、自分の意見をしっかり言えるタイプの生徒が向いている。
入学試験の面接でグループディスカッションをさせることもあるそうで、この点からも学校側が、いかに主体性を重視しているかがわかる。校則もほとんどなく(4つくらい?)文化祭などの行事内容はすべて生徒の話し合いで決まるそうである。
言い換えれば、それだけ視野が広く、語彙が豊富で、自分で様々なことを処理できる生徒を望んでいるということだろう。それが女子学院中の入試傾向にも反映されている。
国語の入試問題でいえば、大人の様々な価値観を述べた文章=随筆、論説を題材として、視野の広さを計り、語彙の豊富さを問う。さらに試験時間をタイトにすることで、多くの問題をどのように解決していくかを見るということになろうか。
やはり女子御三家のひとつと言われだけあって、桜蔭中とは違ったレベルの高さを求められる。志望者は、この点を意識しながらしっかり学習していこう。
「御三家のひとつだから、上位コースにいれば・・・」
「桜蔭中がだめだから・・・・」
という安易なやり方で受験に臨めば、確かになんとか合格はできるかもしれないが、入学した後、後悔することになるだろう。
ただ、対策は立てやすい学校であることは確かである。
合格実績も大切だが、どの大手塾も集団授業である以上、万能ではない。
サピックス104名、日能研64名、四谷大塚68名、早稲田アカデミー82名(いずれも2011年度)
と数字だけ見れば、サピックスが圧倒しているが、そのサピックスでも万能ではないのは塾別学習法を見て頂ければ明らかである。
私自身もサピックスのSS特訓で女子学院コースも担当してきたので、この点は確かである。
まずは、しっかりやるべきことを決め、無駄なことはやめる。
そして、周りの状況(コースの昇降など)に惑わされず、地道に訓練を重ねていこう。
そうすれば、必ず学力はついてくる。
もちろん、ただ課題をこなし、コースアップをねらえばいいというものではなく、しっかりとした女子学院中の傾向をふまえたうえでの学習をすることが大切だ。
ただ、この「傾向を踏まえたうえでの学習計画」を立てることは、さすがにご家庭では難しいので、しっかり女子学院中の傾向を熟知しているプロの先生にアドバイスをもらい、取捨選択をしてもらうことがベストである。
今まで述べてきたことを是非参考にしていただき、女子学院中合格を勝ち取っていただきたい。
この「女子学院中ドクター」が、そのお力に少しでもなれれば幸いである。