夏休み中は、まず、夏期講習テキストによりこれまでの総復習を行うことになります。Cコース用テキストであればレベル感はまずまずですが、Sコース用テキストだと消化不良を起こしかねません。深追いせず、生徒の状況に応じて不要な問題は削ります。
また、夏休み中に授業で配布されるプリント類は、全てに手をつける必要はありません。授業中に演習を行って間違えた問題のみ、家庭で解き直しができれば十分です。
次に、夏休み前に配布される『四科のまとめ』の取り扱いについてです。
雙葉中志望者ならこのレベルの問題は、夏休みの段階でスピード強化の素材として使うべきものです。
①1ページ12分以内を制限時間として、スピード練習の一環として位置付ける
②右ページ全50回分を、朝晩1ページずつ25日間で1回転させる
③1回転目の×問題のみ2回転目で取り組む
この方法で処理速度を上げていくとともに、典型問題の解法に穴がないかチェックしていきます。
夏休みに入るまでに思うように基礎固めができなかった生徒は、恐らく『四科のまとめ』の黒番号問題に手こずるでしょう。その場合は白番号問題のみスピード練習の素材とし、黒番号問題は解法の正しい理解・定着が最優先です。
さらに、東京出版『ステップアップ演習』を夏休み中に1回転してもらいます。お盆休みの期間中が勝負です。ここで一気に進めたいところです。
典型問題の解法定着をより強固なものにするための問題演習と位置付けて下さい。正解した問題も必ず解説を熟読し、複数の解法を習得しておくようにしましょう。