[1](1)A (2)A (3)A
[2] B
[3](1)A (2)A
[4](1)A (2)B
[5](1)A (2)B
[6](1)A (2)B
A:雙葉合格を目指すなら必ず得点したい問題
B:着眼点や解法ツールにより正答率・かかる時間に差がつく問題
C:難易度や処理量から判断して、部分点狙いで答案を作成すべき問題
今年度(2012年度)は「雙葉の算数は丁寧に粘り強く処理する」という定説通りの入試問題セットです。[2]以降の大問では「式と計算と答え」が要求されています。
以下、各問の内容について見ていきましょう。
冒頭の[1](1)逆算の計算問題、(2)時計算、(3)与えられたおうぎ形の面積から半径を逆算する問題、の小問3つは絶対に落としてはいけない、ウォーミングアップ問題。ここで緊張をほぐして、[2]以降の雙葉らしい大問へ。
[2]は解いた計算ドリルのページ数を丁寧に計算していくだけですが、その過程で曜日や日数の計算も絡み、ミスしやすい問題といえます。
[3]も[2]と同様に、使ったシャンプーとリンスを丁寧に計算していくだけ。ただ、容器の容積を1としても18・21・27の最小公倍数としても途中計算で分数が出てくるなど、どのような数値設定をしても煩雑な計算になる厄介な問題です。
[4]は上り・下り・平地に加えロープウェイまである速さの大問。(1)は平地にかかった時間を求めて比で処理、(2)はC―E―F間でつるかめ算、というお馴染みの設問ですが、それなりの計算処理量で手間がかかります。
[5]は雙葉お得意のお買い物問題。(1)は単なる金額計算ですが、(2)は解き方の方針について受験生の選択が分かれたはず。
[6]は[4]に引き続き速さの大問。(1)ではCD間にかかった時間の差に注目できたか、(2)ではC駅の発車時刻からAC間にかかった時間を求めることができたか、B駅での停車時間1分を忘れなかったか、がポイント。いずれの設問も、速さと比の問題にある程度習熟しておかないと手際よく解き進めることができない内容です。速さと比がちょっぴり苦手な受験生が練習するには格好の大問です。
では、2012年度の合否を分けた一題として、[5](2)を取り上げます。
[5] 花子さんが洋服を買いに行きました。そこの店では、2300円のセーターは3割引きに、6480円のコートは半額になっていました。また、1900円のシャツは2枚買うごとに1000円引きでした。さらに、レジで合計金額の2割引きになりました。