[1](1)A (2)A
[2](1)A (2)A
[3](1)A (2)B
[4](1)A (2)B
[5] B
[6](1)A (2)<1>A <2>B (3)B
A:雙葉合格を目指すなら必ず得点したい問題
B:着眼点や解法ツールにより正答率・かかる時間に差がつく問題
C:難易度や処理量から判断して、部分点狙いで答案を作成、または、一旦とばすべき問題
今年度(2013年度)は「雙葉の算数は丁寧に粘り強く処理する」という定説通りの入試問題セットです。ただ、例年に比べて答えの数値がきれいなものが多く、処理量は若干少なめという印象です。[2]以降の大問では「式と計算と答え」「考え方と答え」「式と答え」が要求されています。
以下、各問の内容について見ていきましょう。
冒頭の[1](1)順算の計算問題、(2)速さと比の問題、は絶対に落としてはいけない、ウォーミングアップ問題。ここで緊張をほぐして、[2]以降の大問へ。
[2]は円周率計算が絡む平面図形の問題。
(1)「半径の長さが求められないときの円の面積の求め方」は、雙葉志望の受験生にとっては基本事項です。
(2)いちばん小さい円の面積を求めてから半径を求める解き方だと、計算が面倒で、いかにも雙葉らしい雰囲気の問題になります。でも、ここでは大・中・小3つの円の面積比から相似比を求める解き方が、正答までの最短距離でしょう。
[3]は水そう問題。
(1)AとBそれぞれの水面変化率を求めて、出会いの旅人算で処理。今年度の開成中[3]と同様の解法です。
(2)Bが空になる前にAが空になることに気づいたかどうか。最後まで気を抜かずに計算する、雙葉らしい問題です。
[4]は仕事量の異なる3人で千羽鶴を折る問題。
(1)10分周期で個数を計算するだけ。
(2)丁寧な処理が要求される雙葉らしい問題です。雙葉を目指す受験生であれば、このような「おおまかに見当をつけ、最後の部分を丁寧に調べて計算する」タイプの問題演習を十分積んできたはずです。まさか、全部で何羽折るかが判断できなかった受験生はいない・・・ですよね(「千羽鶴」なので1000羽折ります)。
[5]は為替の問題です。
1ドル=何円? と考えた受験生は、答えを出すのに手間取ったことでしょう。線分図を書いて状況を確認すれば、250ドルをユーロに換算すると答えが出せることに気づくはずです。この問題といい、[3](1)といい、例年に比べて計算結果がすっきりしすぎで、かえって不安になった受験生もいたのでは?