雙葉中を志望する生徒の印象は、“国語は完璧! だけど算数はちょっぴり苦手”な文系少女。相応の力のある生徒でなければ、あの(●●)国語には太刀打ちできないでしょう。
雙葉中志望者にとっては国語をどう攻略するかが最大の関心事であり、算数は国語の足を引っ張らない程度に上手くまとめようという意識が強いように感じます。
・・・というのは、数年前までのお話。
国語が大変貌を遂げたことにより、状況は様変わり。おまけに、今年度から各教科の試験時間も変更となり、志望する受験生にしてみればなんとも落ち着かないことでしょう。
雙葉中の算数は、試験時間40分であれば、算数が苦手な生徒でも立ち回り方によっては合格ラインに乗せることができました。
しかし、時間が50分になると、問題数・難易度が現状維持ならば、これまで時間が足りずに本来の力を発揮できなかった算数得意少女は高得点が狙えます。算数で得点差がつくのは必至です。
それに備えて、少なくとも算数を苦手な科目から普通の科目にまで引き上げておきたいところです。もちろん、得意な科目にまで引き上げることができれば、それだけアドバンテージになります。さらに、オール記述型で他の受験生と差をつけるには、答案上の表現力に磨きをかけることも必要です。
近いうちに“ 雙葉は算数で合否が決まる ”という時代が来るかもしれません。
算数講師にとっては大歓迎ですが、受験する皆さんにとっては・・・大迷惑ですか?
ただ、ここ10年間の雙葉中入試の変遷をたどってみると、「本気で進学校化を目指している」ことは確かです。学校側が望んでいる生徒像に近づけるよう、日々の学習を積み上げていきましょう。
雙葉に心底憧れ、懸命に努力をし、真の実力をつけた皆さんが、合格を手中に収めることを心から願っています。