記述形式の出題をする目的は主に
・正確に理解しているか?
・理解していることを表現する力があるか?
の2つを確認することにあります。まずは「正確に理解」してください。
これは私の授業での最重要テーマでもあります。あいまいな理解で合格できる学校ではありません。逆に、正確に理解していれば、計算等のテクニックがあまりなくても合格できる学校です。
特に燃焼と熱/三態変化は身近な現象で、よく出題されます。私の授業では現象ひとつひとつの理由を答えられるように練習していきます。
理解した後は正確に表記することです。
記述問題を解くことはもちろんですが、問題演習やテスト直しをする際、選択問題でも、その理由をノートに書くことが重要です。理解を深め、記述の練習にもなります。
また、記述問題の採点ははっきりと正誤が判断できるもの以外は理科の先生に見てもらってください。
記述では入れるべきキーワードがあります。また内容は正しくても、減点になってしまう表現もあるのです。
雙葉志望生でしたら、出題者の意図や採点のポイントを意識することが必要です。
定番の記述や作図は文英堂の「最高水準ノート」がオススメです。
標準レベルの計算問題は出来るようにしてください。
特に化学計算は溶解度、中和、気体発生、熱計算とも出題されています。
苦手な場合でも、パターンを覚えればできる問題ですので、早めの解決をオススメします。
私の授業では、2~3コマでグラフ/表からの数値書き抜きと計算処理の仕方をマスターしてもらっています。
塾のテキストの後半にあるような難しい計算は必要ありませんが、問題文で誘導していくタイプの計算はよく出題されていますので練習しておく必要があります。
雙葉の過去問はもちろんですが、鴎友がこの手の問題をよく出していますので、練習になると思います。
時事は毎年出題されますので詳しいところまで覚えておく必要があります。
直前期に各塾から出される時事まとめ本で対策を取ってください。
小学生新聞などで常に触れておくのも有効です。
また6年の秋以降、過去問に取り組むようになると今まで出てこなかったような知識問題に出くわすようになります。
ノートを1冊用意して、新しい知識、忘れていた知識をまとめていくとよいでしょう。充実したノートにして、受験直前に見直してください。