長めの問題文を読み取れないと始まらない雙葉中ですが、内容はそれほど難しくありません。
対策は過去問演習で十分です。問題文をよく読んで解く、という形式に慣れてください。国語の読解問題と同じような感覚で解いていけば、雙葉志望生にとって難しい内容ではないはずです。10年分を、2回は通してください。
国語は得意でも、内容が理科的なことになると読み取りにくくなってしまう場合は、少し雑学的な知識をつけることが有効です。
「教養のための理科」/誠文堂はかなり詳しいテキストです。このテキストの「参考」という欄を読むのがオススメです。覚えなくてはいけない内容ではありませんが、一度読んだことがあると、入試問題で出題されたときに読みやすくなります。また、理科の文章を慣れるのにも有効です。
まずは生物、化学分野の代表的な実験の方法と結果、考察の仕方をしっかりと理解してください。テキストに載っている実験をノートにまとめるとよいでしょう。そして、以下の点に注意しながら問題演習を行ってください。
・なぜその操作をするのか?
・どの結果から分かるのか?(どれとどれの比較から分かるのか?)
・分からない場合はどのような実験をすればよいのか?
私の授業では、実験問題を扱う際はこれを確認しながら進めていきます。
また、学校の実験は積極的に取り組んでください。4~5年生で余裕があるようでしたら、実験教室に参加するのも有効です。
初めての内容の生物実験についても、上記のことが基本になります。私の授業では、6年前半までで定番の実験で考え方を徹底した後、過去問から選んで練習していきます。
グラフを読み取るためには、自分で描いてみることが有効です。その際注意すべきことは以下のとおりです。
・横軸と縦軸は何を示しているのか?
・横軸と縦軸の単位
・グラフの形とその意味
・始点
雙葉では特に地学分野でグラフがよく出題されていますので、太陽高度と地温気温、気温と湿度のグラフをぜひ描いてください。
このタイプのグラフは縦軸が左右にあり、高度は左、温度は右など読む目盛りが違います。よく反対の目盛りを読む生徒がいます。まずはいろいろなグラフの形式と意味を知ることが重要です。
また、だいたいの値を知っておくことも有効です。気温が70度などありえません!
グラフの含まれる問題は塾のテキストにもたくさんありますので、上の4点に注意しながら問題演習を行ってください。
見たことのないグラフに出会った場合は特に上の4点が重要になります。
また、めずらしいグラフは問題文に説明があります。立ち止まらずに、問題文を読みながら考えていくことがポイントです。