[1] |
1 実験② A 結果ウ A 結果エ A 水溶液A A 水溶液B A 2 実験③ A 結果オ A 結果カ A 水溶液C A 水溶液D A |
---|---|
[2] |
1 B 2 A 3 (1)A (2)A (3)A (4)A 4 A 5 A |
[3] |
1 A 2(1)A (2)A 3(1)A (2)A 4 A 5 B 6(1)A (2)A |
[4] |
1 A 2(1)B (2)B (3)A (4)A (5)B 3(1)A (2)① A ② B ③ B |
A:フェリス女学院中学校合格を目指すなら必ず得点したい問題
B:やや難しく差がつく問題
C:難問
今年度(2016年)のフェリス女子学院中学の理科は大問4題の構成でした。問1は水溶液の性質に関する問題。問2は浮力に関する問題。問3はオオカマキリに関する問題。問4は海風と陸風に関する問題でした。全体的に図表の読み取りなど理科的な思考力を問う問題が中心です。けっして難問というのではなく、理科の基礎知識に基づいて考えさせる良問です。日々の学習では、単に理科の基礎知識を丸暗記するのではなく、「なぜそうなのか?」各単元の根本原理を理解することが大切です。
実験①の結果から、AとBの水溶液は固体が溶けた水溶液ではないことがわかります。よって、塩酸か炭酸水が考えられます。この両者を区別する実験②は水溶液に石灰水を加えます。白くにごるほうが炭酸水です。また、変化がないほうが塩酸です。
実験④の結果から、水溶液Cは中性で水溶液Dはアルカリ性だとわかります。したがって、Cの水溶液が食塩水、Dの水溶液が水酸化ナトリウム水溶液です。どちらも固体が溶けた水溶液ですが、両社を見分ける実験③は、水溶液にフェノールフタレイン液を加えることが考えられます。フェノールフタレイン液は水溶液がアルカリ性のとき赤くなります。
小石をしずめる前後の水の重さの変化から体積50㎤で50ℊと読み取れます。よって、300㎤で300ℊです。アルコールの場合、体積50㎤で40ℊなので、300㎤でなら240ℊです。
240÷300=0.8ℊ
(1)自動上皿ばかりの読みの変化は、水50ℊ(460ℊ→510ℊ)増えています。アルコールは40ℊ(400ℊ→440ℊ)増えています。
(2)ばねばかりの読みの変化は、水は50ℊ(150ℊ→100ℊ)減っています。アルコールは40ℊ(150→110ℊ)減っています。
(3)浮力の分だけばねばかりの値は小さくなります。また、浮力の分だけ自動上皿ばかりの値は大きくなります。よって、水は浮力は50ℊでアルコールは40ℊです。
(4)水やアルコールは物体の体積(50㎤)だけおしのけられます。
⇒ 合否を分けた一題参照。
こい食塩水は浮力が大きくなります。ばねばかりの値は浮力の分だけ小さくなるので、浮力が大きくなった分だけ、ばねばかりの値は小さくなります。
幼虫のからだがひとまわり大きくなると脱皮します。
(1)オオカマキリの幼虫になく成虫にあるものは羽です。
(2)卵→幼虫→成虫となることを不完全変態といいます。不完全変態はさなぎになりません。
(1)共食いを防ぐためです。
(2)産卵しやすくするためです。
寒さや乾燥から卵を守るためです。
オオカマキリは親が子育てをしないので、卵の死亡率は高くなります。
(1)ヒトの受精卵は子宮で大きくなります。
(2)子宮の胎児は母親の胎盤から栄養分をへそのおを通じて受け取っています。
昼は陸のほうが海より温度が上がります。すると、陸の空気は軽くなり上昇気流が発生します。陸のうすくなったところに海から濃い空気が流れこみます。これが海風です。このように、海風は昼に吹きます。夜は陸のほうが海より温度が下がります。その結果、陸の空気は重くなり下降気流が発生し、陸から海へ空気が流れます。これが陸風です。陸風は夜に吹きます。また、海風も陸風もまったく吹かない状態があります。これが凪で、1日に2回、朝凪と夕凪があります。
(1)観測したのが正午ごろなので海風が吹いています。図1では、海(ア)→陸(イ)に風が吹いているのが読み取れます。
(2)昼間陸の空気があたためられ上昇気流が発生します。図1では、1000mぐらいまで空気が上昇しています。
(3)陸上0m付近の空気はあたためられて膨張し軽くなって上昇します。上空では気温は下がっていきます。
(4)図1より、0m付近では海から陸へ空気が流れいますが、上空では陸から海に空気は流れています。
(5)図1より、上空750m付近を中心に海から陸へ吹く風と陸から海へ吹く風が円をえがいています。
(1)海水温は気温に比べて変化が小さいことから③とわかります。また、「晴天日」の気温と「雨天日」の気温では、変化が大きいほうが「晴天日」の気温です。したがって、①が「晴天日」の気温、②が「雨天日」の気温です。
(2)
① 瀬戸内海は広島市の南側にあります。
② ①より、南風が海風で、北風が陸風だとわかります。凪は陸風も海風も吹かない状態です。陸風から海風に、海風から陸風に風向きが変わる時間帯を探します。図3では、10~11時と22~23時が凪と読み取れますが、図4には凪になっている時間帯はありません。
③ 夕方、気温がまだ下がらないうちに夕凪になり海から涼しい風が吹かなくなるからです。
(【2】4より)
浮力とは物体がおしのけた液体Xの重さのことです。また、物体がおしのけた液体Xの重さは、1㎤当たりの液体Xの重さ(液体Xの密度)× 物体がおしのけた液体Xの体積と等しくなります。いま、ある液体Xに物体は完全にしずめられているので、物体がおしのけた液体Xの体積は物体の体積と等しくなります。つまり、1㎤当たりの液体Xの重さ(液体Xの密度)がわかれば浮力が求められます。