問1 | (1)A (2)B |
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問2 | あ A い B う A |
問3 | (1)A (2)A (3)A |
問4 | A |
問5 |
(1)B (2)① B ②B |
問6 | B |
問7 | (1)A (2)A |
問8 | B |
問9 | B |
A:麻布中合格を目指すなら必ず得点したい問題
B:やや難しく差がつく問題
C:難問
本年も例年通り、長いリード文と各種資料を読み取り大問に答えるという形式でした。今年のテーマは「社会の変化と建築物」でした。田園調布、同潤会アパート、多摩ニュータウンなどの建築物が取り上げられ、それらが時代のどのような社会問題を解決しようとしたか、また、その結果、新たにどのような問題が生じたかを考えさせる出題でした。
(1)1965年から1970年にかけて家庭に浴室が普及しました。また、トイレも水洗になりました。
(2)1990年代後半には節水意識が高まりました。トイレなども節水化しました。
「あ」は平等院鳳凰堂。京都府宇治市。藤原頼通が11世紀半ばに建設。
「い」は開智学校。長野県松本市。文明開化時の小学校の代表。
「う」は東大寺正倉院。奈良県奈良市。天平文化の物品が納められ校倉造が特徴。
(1)寝殿造は平安時代の貴族の邸宅の建築様式。
(2)藤原道長は1016年摂政になりました。
(3)遣唐使が廃止され唐の文化の影響が少なくなり日本風の文化が発展。漢字からひらがななどの仮名文字が生れました。
江戸は火事が多かったので、防火のために瓦が普及しました。
(1)青山は東京市に隣接した東京府豊多摩郡にあり当時は都心の郊外でした。
猿江は旧深川区(現江東区)にあり関東大震災で大きな被害を受けました。
大塚の同潤会アパートは付属施設から女性が対象であると判断できます。
(2)
① マパートの管理組合は共同で利用する場所の管理をしています。
② 当時は地域とのつながりが大切だと考えられていました。
1900年(明治33年)、滋賀県坂田郡長濱町(現長浜市)の北国街道沿いに国立第百三十銀行長濱支店が建てられました。その外壁は黒い漆喰(しっくい)であったため「黒壁」と呼ばれてきました。その後、長浜キリスト教会となり、現在は、「黒壁ガラス館」として町興しの観光事業のランドマークとして使用されています。
(1)多摩ニュータウンは多摩丘陵に建設されました。
(2)1980年から35年後の2015年には、多摩ニュータウンの居住者が高齢化しています。高齢者にとって、多摩丘陵の起伏の大きい坂道の歩行は困難になってきました。
「隣人や街の人々との交わりを大切に」という憲章を、地域のつながりより個人のプライバシーを大切にするという現代では、負担に感じるようになり時代に合わなくなってきました。
⇒合否を分けた一題参照。
オール電化住宅は、家庭内のエネルギーをすべて電気によってまかなう住宅です。オール電化によって、ガス代はいらなくなります。また、調理や暖房で火を使わないので火事が起こる心配がなくなりました。しかし、HIクッキングヒーター用の調理器具しか使えないことや東日本大震災のような大規模な自然災害で停電した場合、オール家電はまったく脆弱であることがわかりました。
麻布の社会は本問題のように本格的な記述問題が出題されます。しかし、自分の意見を自由に書くようなものではありません。リード文や設問のなかの制限をしっかり抑えた上で、自分の知識を総動員して着眼点を見つけていくような記述の練習をしておく必要があります。