合格するためには60点満点中35点以上はほしいところです。
では35点以上とるには、どのように問題を解いてゆけばいいのでしょうか。
冒頭に記したように、問題は、
A 思考力を要求される問題
B 典型的な解法で解ける問題
のタイプの問題が出題されます。
2011年2月に出題された入試問題を例にとって説明します。問題の内容は表の通りです。
2011年2月の入試では、Bタイプは問題2、4、5でした。
問題2はダイヤグラムをきちんと書き、速さの問題の基本ができていれば解ける問題です。
問題4は、図形の移動によってできる面積の問題の視点を変えたもので、十分解ける問題です。
問題5は一見、難しく見えますが、実は一番簡単です。(3)は(1)と(2)を利用して解く問題で、
あることに気づかないと解けませんが、(1)と(2)は絶対解けないといけません。
このように、中学受験の分野をきちんと学習している生徒さんにとって、
Bタイプの問題は解けるものが多いのです。
Aタイプを先にやると、予想以上に時間を使ってしまい、
誰もが解けるBタイプを解くことができずに60分が過ぎてしまいます。
問題全体を見て、Bタイプの問題を探し出し、まず、この問題を確実に
解いて、5割の点数を獲得しましょう。
Bタイプ問題が解き終わったらAタイプにうつります。
Bタイプは誰もが解ける問題です。合否を分けるのは、Aタイプの問題において、
途中式や考え方も含めて、少しでも点数がとれたかにかかってきます。
2011年の場合、問題1、3 どちらを選ぶかですが、どちらも難易度が高く、
スマートに解ける生徒さんはごく少数でしょう。
問題1は、約数を出せばいいのですから、とにかく割ってみれば答は出ます。
なんとか、(1)でしたら、力技でなんとか答にたどり着けます。
こちらを先にやるのがいいかもしれません。
また各問題の(1)のみ回答する方法でもいいでしょう。
6年生も秋には、志望校別の専門講座が導入されると思いますが、
このAタイプの問題の解法を習得することを十分意識して授業を受ける必要があります。
塾の学習だけではなく、独自の学習の中にも、Bタイプの学力の維持・向上に加え、
Aタイプの問題を解くことができる学力をつけるように、過去問や問題集を行ってください。
そうすれば、きっと合格を手にすることができるでしょう。