6年生 夏休みまでの学習は「中学受験全範囲の総括」が目標です。殆どの塾のカリキュラムが夏休み前までに中学受験の全範囲の指導を終えます。
夏休み以降から中学受験の実践的な問題演習に集中できるように、6年生の前半の単元の学習とともに全般的な「総復習」を行ってください。
【総復習とは?】
①苦手単元の克服
②今までわからなかった問題の解き直し
③5年生全般の単元の復習
④6年生前半の単元の復習
になります。
①については、月例や週例の確認テストで極端に点数を落としてしまった単元や模試などでいつもできていない単元は事前にチェックしておき、5年生のテキストから遡って基礎から復習しましょう。
②については、事前にテキストや各種テストでできなかった問題、できても、きちんと理解して解けていなかった問題、何故このような解法になるのかわからない問題をファイルにストックしておいてもう一度挑戦してみましょう。
③については、生徒さんのレベルに合わせて、各単元の例題、基本問題、練習問題、応用問題などに限定して解いたほうが無駄がありません。
④については、1ヶ月前の単元を復習することを通常の家庭学習に組み込んでください。
全般的に“なぜ、そうなるのか”と疑問を持ち、根本的な理解を深めてください。特に麻布中学頻出の“数の性質”、“速さ”、“平面図形”、“規則性”は力を入れて復習してください。
総復習、基礎がためは、通塾されている塾のテキスト、問題集が宜しいかと思いますが、一般的に使用されている問題集は
①プラスワン問題集(東京出版)
②ステップアップ演習(東京出版)
です。塾のテキストではどこから手をつけていいかわからない、とにかく短期間で全範囲を網羅したい、という生徒さんにはおすすめです。この2冊で基礎固めをして“中学への算数”に臨む生徒さんも多いようです。
余裕のある生徒さんは、四谷大塚80%偏差値で60くらいのレベルの過去問を解くといいでしょう。麻布中学の10年位前の過去問を1年分解いてみて、どんな出題タイプなのか、知っておくのもいいと思います。
以上を6年生の夏休みまでに完了し、いよいよ本格的な入試対策に入ります。